あらすじ
益子徳一(72)は独り暮らし。誰かに「オジいサン」と優しく呼ばれたことを思い出したり、ゴミの分別で悩んだり、調子に乗って妙な料理を作ったり。あるがままに生きる徳一の、ささやかであたたかな一週間
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Posted by ブクログ
最初はこの益子さんのように、ゆーーーっくりしか読み進めれなかったが、半分くらいから一気読み。
孤独な独居老人って言いつつ、地味に色んな地域住人に知られててなんだか良かった。
二代目田中電気との関係も良き。
隣の田川さんの山形での電車のエピソードが好き!
Posted by ブクログ
徳一さん(72)の一日密着レポート、みたいな小説。
私が今まで読んでいた老人が主役の小説とは全然違った。
私が今まで読んでた小説は「老人なのにアグレッシブすぎる!」と思うくらい色々展開が変わっていった目まぐるしい小説だったので「これがホントの姿だよなあ」とある意味新鮮だった。
地味に生きてるようで、意外に顔を覚えられてる徳一さん。
あと、レンジが家にないので驚いた。
一体徳一さんいつの生まれなの!?と思って地デジ終了の2011年から逆算してみたところ、戦前の生まれだった。そりゃ色々ついていけないよなあ。
時々ハッとするセリフを言ったりしてた徳一さん。
「鍛えているから衰えません」と豪語している奴は本格的に年をとる前に死ぬ。とかは結構その通りなのでは?と思ってしまった。
あと「長く生きているんだからお前なんかよりずっと物知りだよ。ちょっと疲れてついていくのが面倒になってるだけだ」のくだりも。
今気づいたけど、私の初、京極夏彦だったわ。