あらすじ
小学六年生の少年と窓際サラリーマンはともに陰湿なイジメに遭い、自殺しようとやって来た鉄道の駅で意気投合した。二人は、バイクに乗って自殺場所探しの旅に出かけるのだが……。(「自殺同盟」より)。恐怖、ユーモア、謎、サスペンス……平成元年刊行の傑作短篇集が令和元年に甦る!
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Posted by ブクログ
タイトルの自殺同盟は電車に飛び込み自殺しようと思っている子供とたまたま同じように自殺しようとしていた大人が意気投合してバイク旅に出る話。最終的に思いもしない展開になって絶句して読み終えた。短編集なので1話が短いせいもあって、最後にえ!と思う展開で終わってしまうのがちょっと残念。どの話も人間の怖さのようなものがあって、中でも『不用品引き取ります』は不用品として旦那の母をどうにかするみたいな発想と最後の展開が人間の黒い部分を描いてるなと。短い通勤時間でもサッと読めるのは良い。