【感想・ネタバレ】黙阿弥のレビュー

あらすじ

黙阿弥の真の姿と心の奥の風景を描く曾孫からの鎮魂の評伝。
――坪内逍遙に“明治の近松、我国のシェークスピア”と称された河竹黙阿弥。その78年の生涯を、秘蔵の原稿や手記をもとに、曾孫にあたる著者が心をこめて描いた評伝。幕末から明治への激動の時代を生きた黙阿弥の作者魂と、江戸作者の矜持。それは現代にも通じるひとつの「生」の記録でもある。
※本書の初出は、「別冊文藝春秋」(1991年夏~1992年秋)に「孤影の人」という題で発表され、単行本は、文藝春秋より1993年2月に『黙阿弥』と改題され刊行しました。底本は、文春文庫『黙阿弥』(1996年)を使用し、著者により若干の訂正をいたしました。

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Posted by ブクログ

難しいかも・・・と手にとったけれど、
平易な文章で、冒頭から時代小説を読む感覚で
ぐいぐいとひきこまれる。

黙阿弥という人の品性、知性、そして謎めいた
エピソードで、たちまちその魅力の虜になった。

作品を創ることの厳しさ、
そして時代の流れの中で、その作品を踏みにじられる悔しさ、
それに屈しない誇り。

一流の人間の生き方を堪能させていただいた。

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2013年06月01日

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