あらすじ
戦後を駆け抜けた伝説のアウトロー、安藤組組長・安藤昇(あんどうのぼる)の半生を描いた実録任侠コミックの決定版!戦時中、大日本帝国海軍の特攻隊員として生命を捧げる使命感で生きてきたものの、終戦を迎え安藤の心は空っぽな状態に陥ってしまう。敗戦の4ヵ月後、疎開先の藤沢から新宿に戻るも、跡形もなく変わり果てた故郷の姿に涙する。そんな矢先、一人の娼婦に浴びせられた怒声が安藤昇の虚無感を粉々に打ち砕いた。何かやってやると決意した安藤は軍資金を作り、下北沢の喫茶店を根城にして「安藤軍団」を結成する。そして、新宿・渋谷・銀座へと進出を始める安藤たちだったが……。
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もはや鬼籍に入られたが。
青春真っ只中の安藤昇がのし上がっていく痛快物語である。実は僕は安藤昇をリアルタイムで知っている世代ではないが、安藤以後の芸能界の隆盛は良く知っているつもりである。山口組田岡組長の時代から現在の島田紳助の事件まで芸能界はヤクザの世界と切っても切れない関係にあることに思いを馳せるには非常に面白い物語であった。
匿名
王道の成り上がり者
何でもありでサバイバル能力が問われる時期だったであろう戦後直後に興味があったので、その一端であろう様子を読めて良かった。