あらすじ
20年前、東京都練馬区で起きた放火殺人事件の現場から姿を消した謎の女、鮎子(あゆこ)。定年間近の刑事・片倉康孝(かたくらやすたか)は、女の足取りを辿るため、秘境のローカル線「只見(ただみ)線」に乗った。旅先の魚沼(うおぬま)で、40年前にも鮎子という女が火事で死んでいたことを突き止める。時空を超えて重なる「火事」と「鮎子」――二つの事件は、繋がっているのか。迷宮入り事件の真相を追う、傑作警察小説。
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Posted by ブクログ
冒頭、何やら不気味な童謡を歌って火をつける女。
とても深い恨みや憎しみがあったのかなと。
今回は20年前の放火事件を掘り起こす片倉刑事。捜査の過程はおもしろく、知らなかった戦後のインフラ工事の話や、旅情感あふれる鉄道の旅など、サスペンスドラマの様な読みやすさ。
犯人の心情はほとんどなく、あっさりと解決して終わった。少し物足りなさを感じた。
Posted by ブクログ
登場人物が多くて、通勤時に飛び飛びに読んでいると
誰が誰だか分からなくなる(^ ^;
100%読み手側の責任ですが...(^ ^;
また、全体的に今ひとつ「盛り上がりに欠ける」印象なのは、
「昔の事件を掘り起こしている」から...かな?(^ ^;
ただ「昔の事件を掘り起こす」ことに関しては、
さすがは下山事件の作者、という感じか(^ ^
老刑事の勘をたよりに、途切れそうな細い糸を手繰り、
市井の人々の「墓場まで持ってく秘密」に斟酌しつつも
事件の本質に迫っていく様は読み応え十分(^ ^
読むときは、じっくりと腰を据えて「一気読み」を
オススメしておきます(^ ^