【感想・ネタバレ】イギリスのお菓子とごちそう アガサ・クリスティーの食卓のレビュー

あらすじ

英国の物語を彩る美味!
アガサ・クリスティー作品に登場するイギリスの食を解説。

ポアロやミス・マープルの作品に登場するイギリスのお菓子やごちそうを詳しく知ることで、作品をより深く味わい、イギリスの食文化を楽しく学ぶことができる一冊です。

執事が焼くクランペット、メイドがほおばるスコーン
老嬢が懐かしむシードケーキ、紳士をもてなすプディング
少年の大好物のリンゴのメレンゲ、女主人が采配するブレッドプディング
警部をもてなすアップルタルト、貴族の館のカスタード
料理女がほおばるロックケーキ、家族で囲むクリスマス・プディング
迷宮入りのトライフル、探偵が捜査するジンジャーブレッドのレシピ
従僕が焼く糖蜜タルト、貴婦人が作るサンドイッチ……etc.

◎ミステリーにちなんだレシピ付き。
◎アガサ・クリスティーが晩年に住んだグリーンウェイの屋敷の食器、キッチン、テーブルセッティング、庭など貴重な写真満載。

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ネタバレ 購入済み

食欲がそそられ、癒されます

イギリスの写真や美味しそうな料理の写真が載っていて眼福です。「杉の棺」の作品に出てきた
サーモンペースとのサンドイッチを掘り下げて知りたくて検索し、この作品に出会いました。著者の思い出
話や現在のイギリス料理について話を膨らませて書いてあります。クリスティ作品の登場料理は
あくまで、きっかけでほとんど著者の方のエッセイっぽいです。楽しい作品ですが、クリスティ作品に出てくる
料理の数々を掘り下げてくれるわけではないので、その意味では少し期待ハズレでした。イギリス食エッセイ
や著者のイギリス時代の思い出を読むつもりで作品を読めば、十分満足な作品です。

#ほのぼの #タメになる

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2022年06月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

イギリス人ご夫妻と共に暮らした経験を持つ著者による、様々なイギリス食文化が書かれた本です。

イギリス各地の食文化がアガサ・クリスティー作品の文章と共に写真や地図を添えて紹介されているのですが、印象的なエピソードがたくさんありました。

・イギリスのブルーチーズ「スティルトン」やキャッスル・プディン
・デミタスカップでいただく濃いコーヒー(紅茶の印象の強いイギリスでもコーヒー文化があり、コーヒーの普及の方が紅茶よりも早かったそう)
・青い柳模様の食器とスコーン、ウエディングに列席できなかった人に白い砂糖衣のウエディングケーキが郵送されてくる習慣
・寒い季節の温かいポリッジ(穀物粥)
・暖炉の火であぶるクランペット(パンやのくまさんのパン)
・ブレッドプディングとプディングの伝統を守ろうと発足したスリーウェイズホテルの「プディングクラブ」(行ってみたい!)
・黄金色に輝くマーマレード
・ハロウィンの水に浮かべたリンゴのゲームとアップルパイ
・白いバンの魚屋さん。好みでいかようにも切身にしてくれる(いいなぁ)
・(イギリスからの移民時代つながりで)ジョージ・ワシントンのお母様のジンジャーブレッドレシピ
・デヴォンシャーの昔ながらのクロテッドクリーム作り
・ビールで溶かしたチーズを乗せて焼くトースト、ウェルシュ・ラビット
・(材料があれば)すぐ作れるアイルランドのソーダ・ブレッド
・一ヵ月熟成させて作るクリスマス・プディングとイギリスのクリスマス

ブレッドプディングやジンジャーブレッドは作ってみたくなります。ポアロも読み返したくなりました。「パンやのくまさん」は読んだことが無かったのですが、子どもたちと一緒に読みたいです。

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2022年02月12日

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