あらすじ
インターネットの普及やデジタル化の進展で、新しい製品が毎日のように市場に登場し、どんなにいいものをつくっても、すぐに古くなり、飽きられてしまう。
こういう厳しい環境で企業が生き残っていくには、武器がいる。
著者が考える最も有効で強力な武器、それが「ブランド力」である。
▼ 人を「心の底から動かす」ために必要なものは何か
この本の主旨は、企業経営者や会社の広報・宣伝・マーケティングなどの関係者(とくに専門職ではない方)に向けて、「ブランディングの基本的な考え方」をわかりやすく伝えることだ。
本書で解説する「ブランディング」の主な特徴としては、次の3つの点が挙げられる。
・ブランディングは難しいものではなく、身近なものだということ
・こちらのことを深く知ってもらう前に、まず「好き」になってもらうのが重要なこと
・ブランディングでは「アウター(社外向け)」以上に「インナー(社内向け)」が大切だということ
とかく小難しい話になりがちな「ブランディング」だが、その本質は「相手に好きになってもらうこと」。
ブランディングを「異性にモテるようになるために知恵を絞ること」にたとえつつ、専門用語をできるだけ使わず、圧倒的にわかりやすく解説。
現場での経験をもとに、ブランディングに関する基本的な考え方と、正解を導き出すための原理原則を解き明かす。
会社のソトにもウチにもファンをつくっていくための基本的な考え方を、本書で身につけてほしい。
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Posted by ブクログ
1.好きと思ってもらうためには、企業は何をしなければならないのか、考えてみたくて読みました。
2.ブランディングをする目的は、「顧客が自社を好きになり、継続的に利用してくれること」です。日本では、表現することをあまり教わってこなかったため、欧米に比べて下手です。そのため、世界でも高品質の製品を作っているのに、競争で負けてしまいます。これの大きな原因がブランディングの失敗だと主張しています。ブランディングをするにあたり、決まった公式はなく、「顧客がどうなったら好きになってくれるかをひたすら考える」ことが原則だと主張しています。
3.会社に共感してもらうにはどうしたらいいのかを考える力が足らないというのは本当のことだと思います。「いいものを出せば売れる」というだけでは努力不足です。大切なのは、顧客がどうやったら好きになるかを考えるということです。
自分の立場でのことを考えると自分の認知度を上げる→信頼を構築→お客さん同士でのネットワークを構築するという流れが理想です。つまり、自分が営業せずとも、お客さんが紹介してくれる形を作らなくてはなりません。そうすることで、より自分を利用する顧客が増えます。一般企業のブランディングとは少し異なりますが、好きになってもらうことには変わりないのだなと思いました。