あらすじ
イタリア人・ミンゴの等身大の東京デイズ!
オタク文化をこよなく愛するイタリア人・ミンゴが
東京目指してやってきた!
イタリアでは全然モテなかったミンゴだが、
東京に来て早々に、ひょんなことからモデルにスカウトされる!
モデル仲間に六本木のクラブに連れていかれたミンゴ。
ステキな出会いはあるのか・・・?
心はオタク、見た目はモデルなイタリア人の、
等身大の東京デイズがはじまる!
感情タグBEST3
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ステレオタイプにみられる
日本のサブカルチャーが好きでそのために留学してきたイタリア人男子の日々を描いた作品の第一巻。
主人公はイタリア人のミンゴという男性。
小さいころからアニメやマンガ、ゲームなど日本のサブカルチャーが好きで20代で日本の専門学校に留学してきた。
ミンゴは引っ込み思案でイタリアにいたころから同世代が周りの女の子に夢中になっているときにサブカルチャーにのめりこんでいたため女の子と触れ合ったことがなく耐性がない。
しかし日本に来たとたん「外国人」「イタリア人」として見られそう振舞えないと相手にガッカリされてしまうという経験を何度もしていた。
そしてある日、10万円というお金につられて外国人が対象のモデルのオーディションを受ける。
採用が決定したミンゴはそこで出会ったイタリア人のアレクスに連れられてクラブに行くことになったのだ。
日本どころかイタリアでもクラブに行ったことのないミンゴにとってはとにかく初体験。
音楽や踊りに慣れないなかクラブ内にいる女の子たちの視線が自分に向いていることに気づいた。
最初はザ・オタクな自分の恰好にネガティブな視線を向けられているのかと思ったがそれでパーカーに描かれているキャラのことについて聞いてくる女の子と出会った。
彼女の名は芽奈といって、クラブ慣れしていないミンゴに他とは違うと思って興味を持ち話かけてきたようだった。
しかしいい雰囲気になったところでアレクスが乱入。
芽奈は行ってしまう。
そこから「日本の女の子はイタリア人らしいイタリア人を求めている。」という話になりステレオタイプになりきるミンゴ。
他の子といい雰囲気で踊ることができたが結局決めることが出来ずに逃してしまう。
下がりきっていないテンションのまま芽奈に話しかけるがさっきと雰囲気が違う彼に何かを察しそのまま帰ってしまう。
撃沈したミンゴはその後モデルの仕事で芽奈と再会するのだった……。
外国人の中にもその国の典型的な性格や言動とは違う人もたくさんいるはずなのに「日本にいる外国人」というだけでステレオタイプを求められ演じなければいけない人もいるんだということに、この作品を読んで気づけた。
ミンゴが今後どうやって変わっていくのか、そして変わらない部分はどういったところなのか続きが気になる。