あらすじ
「君の栄養を管理させてくれないかな」
過去のトラウマから他人の手料理が食べられない、大学生の須藤。ある日、通い慣れたコンビニで見知らぬ店員からいきなり手作りの弁当を渡される。冷たく拒否する須藤だったが、自分の体を心から心配してくれる店員・長谷川の熱心な働きかけに次第に心を開いていく。ちょうど同じ頃、大学の周辺では変質者が現れるという噂が立ち…?
幼なじみの歪んだ執着愛を描いた短編作品「優しい地獄」を同時収録。
■収録内容■
「君は僕を管理する」1話~6話
「優しい地獄」
2人のその後を描いた特別描き下ろし4コマ漫画を収録
【※この作品は話売り「君は僕を管理する」の全話に描き下ろしを加えた電子単行本です】
手料理が苦手でコンビニ弁当や菓子パンばかり食べている大学生・須藤。毎日通うコンビニの店員・長谷川から突然手作りの弁当を渡されます。同時に、大学のロッカーや自宅アパートに変質者からの嫌がらせを受けます。変質者の正体はまさか――と疑う須藤ですが、夜道で襲われたとき助けにきたのは当の長谷川で……。
会話もまともにしたことがないコンビニ店員と常連客。そんな距離感からいきなり須藤に手作り弁当を渡し、「僕に君の栄養管理をさせてください」と申し出る長谷川。普通に考えれば恐怖でしかないのですが、きらきらとした彼の笑顔に押されて、思わず須藤は長谷川を受け入れてしまいます。それから長谷川は甲斐甲斐しく須藤の世話を焼き、須藤も心を許していくという微笑ましい展開かと思いきや、長谷川は以前から須藤のことが気になっていて、変質者騒ぎも彼が仕組んだことだったのです。ただ、裏の顔を持っているというよりは、「どうしたら須藤くんに近づけるかな?」→「そうだ、変質者に襲われたところを助ければ信用してくれるはず!」という、ナチュラルに狂った思考回路が長谷川の魅力(?)。あくまで邪気はないのですが、目的を果たすための手段は選ばないというところに「マジもん」の狂気を感じ、裏表ある系サイコパスよりよっぽど怖くて震えます(だがそれがいい!)。そんな長谷川が須藤のために作る“特製スパイス”は必見です。
同録の「優しい地獄」も病み度高めの作品。お人好しで優しい親友・健一を自分だけのものにするために、事故で負った傷をちらつかせる薫。健一に執着する薫と、その執着を平然と受け入れる健一の、2人っきりの閉じた世界が尊くて泣けるのです。この世界観にハマった方には、分冊版しか出ていませんが『レプリカント ―羊のドリーを愛するということ―』(フューチャーコミックス)もぜひ読んでいただきたい……!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
振り向いてもらうためとはいえ、ちょっとやっちゃいけない事をやっちゃってますね、長谷川くん…
でも秘密の調味料については、須藤くんに食べさせる為とかではないのかな…だってご飯一緒に食べるんだから自分も食べてるよね?世界の調味料のくだりからして、アレは長谷川くんなりに考えた自分だけの特別なオリジナルスパイスなのかなと…人には言えないもんねあんなの。
ちょっと怖いけど、ふたりが愛し合ってるのは事実だし幸せそうだから、バレなきゃいいんじゃないかなぁなんて思ったり…?
知らぬが仏の恋
レビューがマイナスな表現ありでイマイチだったのですが、逆に相乗効果で読みたくなりました。元々表紙とサイコパス表記でめっちゃ気になる!状態だったので。栄養士としても君の細胞は僕が作る!っていうね。手料理にトラウマがあるのに、更に知られちゃいけないレベルのトラウマを植え付けるサイコパス……私は嫌いじゃないので★5つ。
無味無臭じゃないとね。
隠し味を須藤くんが知る事はあるんでしょうか?
二度と手料理無理になるやん。
でも正直もっとゲスい物を想像していました。
まぁ、爪噛む人もいるし?タンパク質だし?身体に害は無いかもだけど。
自分の身体の一部が含まれた料理を美味いと食べてくれて、そして彼の身体が構成されていく。
すっごい満足だろうな。
病んでるね。でも解らなくはない。『ひとつになれた』って感じだろうな。
そうだろうと思ったけど!思ったけども!!
まさか髪の毛まで入ってるとは……(´・д・`)ゾクッとしたよ(笑)
後半の話はこれもまたありそうな話なんだけど、エロは無いからどっちがどっちなんだろうなー?って思いながら読んだから楽しめた(笑)私的には色々前半の話は攻めが色々しててー、後半の話は彼女作った方が攻めだったら美味しい(笑)
執着
気になり始めて好きになって執着していく攻め好きです!
いきなり弁当渡されたら避けるし
やっぱり人と違うなと思ったら
最後にそうだよね、そうじゃなきゃ都合が良すぎるし策略にまんまと騙されたけど
愛されてるし尽くしてくれてるから
お幸せに
でも調味料は気持ちが悪い
ただのヤンデレでは無いです。
愛のカタチというよりは、エゴ寄りのサイコパス味がある攻めなので、その設定や背景に説得力が薄いまま終わってしまい、腑に落ちない気持ちで読み終わってしまいました。