【感想・ネタバレ】何様(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

生きるとは、何者かになったつもりの自分に裏切られ続けることだ。直木賞受賞作『何者』に潜む謎がいま明かされる―。光太郎の初恋の相手とは誰なのか。理香と隆良の出会いは。社会人になったサワ先輩。烏丸ギンジの現在。瑞月の父親に起こった出来事。拓人とともにネット通販会社の面接を受けた学生のその後。就活の先にある人生の発見と考察を描く6編!(解説・若林正恭(オードリー))

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ネタバレ

『何者』のエピローグとも言える短編集です。各章で登場人物たちの背景が深掘りされており、本編で抱いていた彼らへの印象が大きく変わる人もいて、深く心に残りました。

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2026年03月04日

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ネタバレ

いやー本当朝井リョウ好き。

全部凄い面白かった。

特に好きなのは「水曜日の南階段はきれい」
最後読みながら泣いてしまった。

他の短編も面白くて一気読み。

ただ、「何者」のスピンオフ?ってことを知らずに読んじゃったので、ちょっと「何者」の内容を思い出してからあらためて読んでみたいと思う。

っ、逆算も好きでしたw

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2026年02月12日

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ネタバレ

久々の星5。6つの短編がつまった作品。特に印象に残ったのは、⑤むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかったと⑥何様の2つ。
⑤は正しい自分でいようとしてきた人生に疑問を持ち葛藤する主人公が描かれていた。主人公の性格が、昔の知人と重なってなんとも言えない気持ちになった。また、日常のむしゃくしゃが吹き出し、今までできなかったことが普通にできてしまう、そんな人間の生々しさが表現されていて印象に残った。
そして⑥何様。この話を読んで星5にしようと思った。社会人1年目の主人公が、人事部に配属され、評価されてる立場から人を評価する立場となる。そこに葛藤や疑問がうまれる。(誠実ではないと感じる)物語終盤で先輩社員である君島は、100パーセントでなくとも数多の感情の中に1秒の本気の感情があれば、それも誠実のうちだと言う。その本気の1秒から少しずつ拡張していくという君島先輩の考え方には衝撃を受けた。この小説を読んで、99%の不誠実の元で捨ててしまった大切なものがたくさんあると認識できた。これからは本気の1秒、大切な感情を持てる大人であろうと思った。

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2025年08月13日

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ネタバレ

やっぱり朝井リョウさんの作品が好きだなあと改めて感じました。
文章の緩急が滑らかで、さりげなく物語の山場へと導いていく手腕が本当に見事だと思います。

『水曜日の南階段はきれい』

当事者にとっては何でもない光景なのかもしれないけれど、第三者から見ると二人があまりにも輝いていて、最高でした。読んでいて心が潤いました。

『それでは二人組を作ってください』

理香の姿は、ただ「かわいそう」と片付けられない複雑さがありました。
人間らしさが滲み出ていて、嫌いではないけれど…何とも言えない後味が残る作品でした。

『逆算』

沢渡さんとぜひお近づきになりたい…。

『きみだけの絶対』

自分が大切にしたいと思ったことが、相手にとってはそうでもなかったり、逆に相手が印象に残していることが自分にとっては何気ないことであったり。
他者との違いを認めることの大切さを改めて考えさせられました。
それができない人がたくさんいるし、自分自身もそうなってしまうことがある。
SNS上での誹謗中傷にも通じるものがあるのかもしれません。

『むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった』

正美の姿が痛々しくて、読んでいて胸が締めつけられました。
中学三年生の自分と重なる部分が多く、思い出したくない記憶まで呼び起こされて苦しくなりました。
「懐かしい」と軽く振り返ることができるのかと期待していましたが、辛い記憶はいつまでも辛いままなのだと、改めて実感しました。

『何様』

最後の展開が、まさに朝井リョウさんらしく、やっぱり好きだなと思いました。

『本気の1秒』

自分と向き合う上でも、誰かと向き合う上でも、直感的に「これだ」と思える瞬間はとても大切だなと感じました。
私はつい、人を(自分自身も含め)タイプごとにカテゴライズしてしまう傾向があるので、そうしそうになったときにこの物語を思い出したいと思います。

朝井リョウさんの作品を読み終えたあとは、感想を書こうと考えれば考えるほど言葉がまとまらなくなります。
なので、とりあえず今の感情と記憶を残すために、こうして殴り書きのように記しておきました。

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2025年01月31日

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ネタバレ

令和8年1月

何者と一緒に購入して、読み始める。

何者で出てきた人の外伝もありつつ。楽しめた。
って、裏表紙みたら、全部外伝やん。
気づかなかった。
就職を重点に置いた短編集

朝井リョウさんの本を始めて読んだけど、面白いな。
すごい引き込まれる話の書き方。

子供のことって、男は他人事だよね、誠実であれ。肝に銘じます。ごたゃごちゃ考えちゃあかん。素直な気持ち。

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2026年01月20日

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ネタバレ

『何者』の登場人物達のスピンオフ的な短編集。
個人的には理香と隆良の馴れ初めを書いた「それでは二人組を作ってください」が印象的でした。
友達ですらない宮本に同棲の話を持ちかけるしかない、理香の上手く友達と付き合えないような性格が哀れに思えました。

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2025年12月21日

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ネタバレ

それぞれの話の良さがあると思うけど、「きみだけの絶対」も良かったが、「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」が1番印象に残りました。真面目に生きてきた人間が不利益というか、どうこう言われるのって何なんだろうか。真面目な人間、元ヤン人間どちらにも違って良いじゃだめなのか。。
最後の話が難しく私の腹落ち具合が悪かった(;;)
当事者や何様って話はわかるけど、いまいち落ちてこなかった。

朝井リョウさんの書籍はこれで3冊目ですが、言いたいことはわかるのにオチについていけないт т
もっと朝井さんの世界観を探検したいです!

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2026年04月10日

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ネタバレ

1. 水曜日の南階段はきれい
バンド活動に打ち込む高校時代の光太郎と、密かに彼を見守る女子生徒の淡い青春を描き、後に彼が出版社を志す原点となる物語。彼女は金曜日の光太郎のライブを怪しまれずに見る口実として窓掃除をしており、そのカモフラージュとして水曜日に南階段を掃除していた。自身の目標を決して口に出せない彼女にとって、目標を堂々と公言して着実に達成していく光太郎の姿はひときわ眩しく、強い憧れの対象だった。有言実行を貫く彼の強さに深く惹きつけられ、読んだ私自身も「光太郎のように目標を言葉にして真っ直ぐに実現できる人間でありたい」と強く前向きな気持ちにさせられた。
2. それでは二人組を作ってください
何者』で同棲していた理香と隆良の出会いを描く前日譚。同居人を探す理香は、インテリアショップで働く隆良と出会う。二人は「意識高い系」や「クリエイター気取り」といった互いの虚栄心や中身のなさを冷酷に見透かし合う。しかし、学校の「二人組を作って」という言葉が象徴する孤立への恐怖から逃れるため、似た者同士として同棲を始める。理香の不器用で痛々しい自意識と人間的な弱さが描かれる。
3. 逆算
『何者』で達観した姿を見せたサワ先輩の過去と恋愛を描いた物語。彼は常に理想の結末から「逆算」して行動する合理的な生き方をしてきた。しかし恋愛でも相手を自分のレールに乗せようとし、すれ違いを生む。そんな中、予測不能な現在の恋人と出会い、理想に縛られ「今」を見失う逆算思考の罠に気づく。ゴールからではなく、現在を積み重ねて未来を築く大切さを知り、不器用な彼が人間らしく成長していく過程が描かれている。
4. きみだけの絶対
就活せず劇団を立ち上げたギンジの現在を、甥の高校生・亮博の視点から描いた物語。世間のレールから外れ泥臭く活動するギンジの姿は、安全な場所から観察する亮博たちには最初みっともなく映る。しかし、他者の評価に左右されないギンジの圧倒的な熱量と「自分だけの揺るぎない絶対的な価値」に触れ、彼らの心は大きく動かされる。他人の目に怯えず、自分だけの絶対を信じて無様に突き進むことの尊さと希望を描いた、読者への力強いエールとなる作品。
5. むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった
瑞月の父親と不倫関係になるマナー講師・正美の視点で描かれる。親の期待に応え常に「優等生」として生きてきた彼女だが、元不良の妹や「元ヤン」を売りにする同僚の方が周囲から愛され、評価される現実に理不尽さを募らせる。ずっと正しく生きてきた自分が損をしているという抑圧された不満から、「自分もむしゃくしゃして道を外れたい」という衝動に駆られ不倫に走ってしまう、真面目な人間の息苦しさを描いた物語。
6. 何様
『何者』で主人公たちと同じグループ面接を受け、内定を勝ち取った学生・克弘のその後の物語。社会人1年目となった彼は、人事部の都合で急きょ新卒採用の面接官を任されることになる。つい最近まで「評価される側」として就職活動の理不尽さに苦しんでいた自分が、たまたま内定を得て入社しただけで、今日から突然、他人の人生を左右する「評価する側」の椅子に座らされる強烈な違和感。必死にアピールする学生たちを前に「自分は一体何様のつもりなのか」と激しい葛藤と自己嫌悪に苛まれる。それでも自分の不完全さを自覚しつつ、与えられた「何様」としての役割を引き受けて生きていく覚悟を決める、大人への痛みを伴う通過儀礼を描く作品。

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2026年03月22日

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ネタバレ

個人的には1番最初の光太郎の初恋相手との話がよかった
あの歳であんな別れ方をすることができてしまう彼女は末恐ろしい笑
光太郎といつかまた会えるのを祈ってます

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2026年02月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すぐ別の気持ちに呑み込まれたのかもしれないけど、その1秒だって誠実のうちだと思うよ、という君島のセリフが良かった
てか現実にサワ先輩いたら絶対好きになっちゃうなー

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2025年12月07日

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