あらすじ
「本書は、成功の確率を劇的に上げたい起業家やイノベーターなら絶対に目を通すべき作品だ。これを読んで、ぜひ毎回“ライトイット”をつくりあげてほしい」
――パトリック・コープランド(アマゾン 小売部門担当副社長)
「アルベルトから教わったコンセプトは、ニューバランス社におけるイノベーションをさらに活発にしてくれただけでなく、“当たり前”を疑う健全な企業文化を推進する役にも立っている」
――ロブ・デマルティー (元ニューバランス CEO)
「新しいアイデアの90パーセントは失敗する。
どれだけ有望に見え、情熱を持ってぬかりなく実行されたとしても」
――Amazon、Google、Uber、IBMなど、名だたる企業の成功と失敗を調べ尽くした、Google初代技術責任者であるアルベルト・サヴォイア氏はこんな法則を導き出した。
では、「そもそもが間違っていないかどうか、どう調べたらよいか」。
その疑問に答えたのが本書だ。
あなたのアイデアは、そもそもが間違ってはいないか。
それを調査・分析できる、シリコンバレー激賞のツール「プレトタイピング」を、
その成り立ち、手法、実例、展開シナリオで、詳細に説明。
新商品、新サービス、新店舗、新規事業……
すべての「新しいこと」に取り組むすべての人必読の書、本邦初公開。
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Posted by ブクログ
意見とデータを勘違いし、
自分の考えていることが絶対正しいと錯覚し、
結果、時間をかけて、全く売れないプロダクトを作り出す。
この経験をしたことがあるからこそ、この本の全てが自分に響いた。
「個人的な経験や一回限りの出来事、エピソードはデータではない。」
売れると思うなら、まずは、自分でしっかりと仮説を立てて、xyz仮説で数値に落とし込み、それをプレトタイピングで最短検証していく。
そして、ロングイットなものを早く見極め、ライトイットなものを追求できるようになりたい。
Posted by ブクログ
会社で企画を考える人の必読書であると思う。
「ツイッターで流れた漫画が、出版につながって売れる」といった仕組みも少し分かるような気がした。(身銭はあまり切ってないように思うので、不完全な仕組みではあると思うが)
物事の見え方が変わってくるので良書。
Posted by ブクログ
新規事業に取り組む祭は、アイデア発想を学ぶよりも良い失敗の方法を学ぶべき。
もっと早く出会いたかった本選手権があれば、間違いなく上位入賞の一冊。
特に実験方法を体系的に、かつ、具体的事例付きで紹介してくれるので実務にも役立ちます。
Posted by ブクログ
会社の上長が勧めていたので、読んでみました。
新商品・新サービス等の投入時に失敗しないための方法について書かれた本です。
新商品・新サービス(のアイデア)は
・ちゃんと設計・製作すれば市場に受け入れられる「ライトイイット(The Right It)」
・ちゃんと設計・製作しても市場に受け入れられない「ロングイット(The Wrong It)」
があり、新商品・新サービス(のアイデア)のほとんどは「ロングイット」である。
「ライトイット」か「ロングイット」かは、実際に市場で試してみないと判断できない。
そして、判断のための方法として、プレトタイピングという手法が紹介されています。
プロトタイプ、とは、新商品・新サービスを実際に作ること(作って試す過程)ですが、プレトタイピングとは、新商品・新サービスを作る前に、新商品・新サービスの内容を理解できる簡易なバージョン(本物らしく見え、本物の挙動や、本物によって得られる顧客価値がわかればO.K.)を用意し、市場で試してみる、という手法です。
その際には、XYZ仮説を立てよ、とか、XYZ仮説の検証のためにはxyz仮説を立てて検証せよ、とか、検証に必要なデータは自身で収集せよ(YOD)、といった様々な過程も必要、といった、有効かつ具体的な方法が丁寧に解説されています。
なお、本の最後に、XYZ仮説、xyz仮説、YODなど、この本で出てくる概念の説明が用語集としてまとめられているのですが、これも非常によいです。
そして、著者によると、この本そのものが、プレトタイピングを経て出版されたものなので、「ライトイット」である可能性が高そうです。
少なくとも自分は、非常に参考になる良著だと思いました。
Posted by ブクログ
新しいことを始めるにあたっての考え方の整理と、その新しいことの正しさのスモールテストなど、考え方が整理されている内容だったと思います。個人的には3年くらい前に読んでいるとあれこれ助かったかなと思いました。
素早くまずは小さく始めることは大切ですね。
Posted by ブクログ
経営者や新製品に関わる人が読んでおくと良い本。
新製品が失敗する理由のほとんどがコンセプトの決定を間違えているためである、という残酷な事実を突きつけられる。
ではコンセプトの決定をどのように行えばよいか、という明確な手順を説明しており新製品や新事業を立ち上げる前に読んでおくことで失敗した時の傷を最小限に抑えられることができる。
一エンジニアの私が読んでもあまり意味がないと思っていたが、自社のサービスがライトイット(世間的に需要があるもの)かロングイット(世間的に需要がないもの)かを考えられるようになり、意見の幅が広がったように感じた。
Posted by ブクログ
新しいことを始めるにあたって、市場の反応を調査するとき、たびたびアンケートを用いることがある。しかしアンケートだけでは本当の意味での市場の反応を測定することができない。そんな現場でありがちな手法をしっかり科学して、失敗しない確率を上げるためにどうすべきか、分かりやすく教えてくれる良本。
Posted by ブクログ
新規事業に関する失敗とジレンマの話
置くべき仮説と行動について理解できる。
起業家ではないので、実践できる要素は少ないが、起業を考える人には参考になると思います。
Posted by ブクログ
9割以上の新商品・サービス開発が失敗するという現実に対して如何にその成功率を上げられるか。本書のテーマはそこにある。DXやイノベーションのしごとを始める人は読んでいた方が良い。
何らかのイノベーションを行う場合にはそのアイデアが、Wrong itなのかRight itなのか見極めることで無駄な投資をしなくても良いということが本書の趣旨にあたる。
プロトタイピングの前にプレトタイピングをする。プレトタイピングでは機能は実現性の前に「本当にソレを欲しがる人がいるのか」を試すということである。そのプレとタイピングをほぼ無料でも試せるじゃないかというのが本書の提案のメインである。