【感想・ネタバレ】古事記神話入門のレビュー

あらすじ

この1冊で古事記神話のすべてがわかる!
ベストセラー『口語訳 古事記』の著者が「あらすじ」と「解説」で紹介する、決定版古事記入門書。

イザナギ、イザナミの国生みから、高天の原を混乱に陥れたアマテラスとスサノヲの諍い、国譲りをするオホクニヌシ、初代天皇イハレビコの誕生まで。
日本人なら一度は読んでおきたい日本のはじまりの物語が、わかりやすく、より深く理解できる。

単行本より解説を増補し、この一冊で古事記のストーリーが完全に把握できるように改編。初代天皇からの系図や2020年に編纂1300年を迎える日本書紀との比較も掲載される。
女系天皇、生前退位と、天皇制に注目が集まる令和の時代を生きる日本人にとっての必読書。

※この電子書籍は2012年5月に文藝春秋より刊行の『あらすじで読み解く古事記神話』を改題、大幅に加筆した文庫版を底本としています。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

50年以上古事記を研究してきたという著者が、古事記の上中下巻のうち、神々の物語を扱う上巻を対象に原文の口語訳と共に解説した入門書。

0
2020年05月17日

Posted by ブクログ

『あらすじで読み解く古事記神話』(2012年、文藝春秋)の加筆改題版です。

著者は、『古事記講義』(文春文庫)や『古事記を読みなおす』(2010年、ちくま新書)など、古事記の入門書を数多く執筆していますが、そのなかでも本書は、著者が「中学生以上ならだれにでも楽しんでいただけよう」と述べているように、とくにわかりやすく書かれている印象です。

古事記の上巻から、親しみやすいエピソードを紹介し、それをめぐっての著者の解説がつづくという構成になっています。他方で、「一般的な解釈とは違う新説も随所に加わっているので、古事記研究を専門とする人にも読んでほしい」と著者が述べるように、著者自身の見解も前面に打ち出されています。

とくに、ヤマト王権とは異なる観点から古代史を考える必要性を訴え、「日本海文化圏」にかんする研究が進展することへの期待を表明したり、あるいは出雲神話の重要性について語っているところなどには、古事記と古代史をめぐる研究が現在でもホットなトピックでありつづけていることがうかがえて、おもしろく読むことができました。

0
2022年12月28日

「学術・語学」ランキング