あらすじ
アイン、名代としてエウロで初の公務へ! しかし、そこで再会したのは、かつてハイムにいた頃比べられてきた弟・グリントだった。クローネを探す自称(?)婚約者も現れて、交渉の席は一転、険悪ムードに――!?
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粛々と
新たな大きなエピソードが動き出す中、比較的静かに物語が進行して行きました。その中でしっかりとストーリー/世界観に肉付けがされていて、作品としての完成度が高められています。結構重要なエピソードが多いのですが、細切れになり、短時間で次々とあっさり進んで行くので、事の重要性ほどの重みを感じられず、全体としてはするすると進んで行くような印象になっています。この巻で蒔かれた種が次巻以降で花開いていくのでしょう。とても楽しみです。ただ、ティグル殿下があまりにも簡単に引き下がったことに物足りなさを感じました。3年も探し続けていた人の手掛かりがようやく掴めたのに、そんなに簡単に諦められないですよね?クローネを巡って、後日網ひと悶着あることを期待します。この巻では、これまでの巻のような巻末の劇的なクライマックスはありませんでしたが、代わりに巻末に特大の伏線爆弾が置かれた気がします…