あらすじ
記者の視点を先取り!
どこに着目するかで、世界の見え方が変わる。
歴代最長となる安倍政権はどこへ向かうのか。
令和の時代に日本企業が再び飛躍する条件とは何か。
通商から安全保障、テクノロジーへと急展開する米中の覇権争いは世界をどう変えるのか――など。
「日本経済新聞」を代表する編集委員、コメンテーターら、ベテランの専門記者22人が、日本と世界を取り巻くさまざまな論点と向き合い、大胆な予測を提示する。
I 日本経済はこれからどうなる
・正念場の世界経済、国内景気に消費増税の壁
・「米欧との緩和競争」開始か、日銀の追加対応は2段階で
・お金と人手、社会保障は2つの「不足」を克服できるか
・五輪や消費増税、貿易摩擦で「株式相場」は膠着か
・日本企業は「バブル脱出速度」に達するか
・デジタル化で変貌する日本型雇用
・加速するエネルギー転換、強まる脱炭素への圧力
・安倍政権はついに終わるのか
II 日本企業はこれからどうなる
・令和時代に日本企業が飛躍するための条件
・日本企業のリーダー、稲盛氏・孫氏だけでいいのか
・問われる質、第2段階に入った企業統治改革
・「恐竜」メガバンクは生き残れるか
・5Gは産業や社会をどう変えるか
・世界的スタートアップは日本から生まれるか
・崩壊か再生か、小売業を脅かす3つのジレンマ
III 世界はこれからどうなる
・深まる米中覇権争い、日本が直面する3つの試練
・米中テクノ冷戦、閉じる「デジタル鉄のカーテン」
・トランプ再選か民主奪還か、米大統領選を占う「4つのE」
・米中覇権争いと習近平政権の行方
・新興IT企業は中国経済を救うか
・難路続く?日本の周辺国外交
・政治クライシスの欧州はどこへ向かうのか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
毎年年末に刊行される本書を読んで、日本の全般的状況と国際関係をざっくり把握することに役立ています。論点が政治、経済、社会といった分野ごとに完結にまとめられており、大勢をつかむのに便利です。
日本の人口減少と高齢化、巨大国家として躍進する中国と米国の対立、大きく変遷するITや自動車産業など、課題がグラフなどで分かりやすくまとめられています。
日本人の会社に対するエンゲージメントの国際比較など興味深く読めるテーマもありました。 この2020年初にすでにイランの軍司令官の暗殺や、カルロス・ゴーンの国際逃亡など大きな事件が勃発している通り、時代はあっという間に進んでいきますが、時々俯瞰的に把握する機会を持つことも大事かな、と思います。