あらすじ
“誰かが私を三十万円で買ってくれないだろうか”OL矢沢章子は弟が作った不慮の借金を自分の身体を売った金で返済することを決意。結婚を考えた恋人に心の中で別れを告げ、知人の紹介で長谷川という会社社長と愛人契約を結ぶ。金銭による義務的な取引と割り切っていたはずが、関係を深めるうちに感情が変化していく。そして契約期間6カ月の終わりが近づき……。
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Posted by ブクログ
とんでもなく一途な和気ととんでもなくメロい長谷川さんの間で揺れる様から目が離せなかった。和気の真っ直ぐさも長谷川さんの余裕たっぷりな男らしさもどちらも魅力的。個人的には他の女性が近付いてきたとしても断ってゆく和気の方が好きだったけれど、何人も相手がいた男が他の相手を切って自分だけにした!という事実があると長谷川の方に惹かれてしまうのかもしれない。
時代を感じさせる文体やら描写があり、三十万円安くない❓と思っていたら月給が一万円で中々に驚かされたりと昔の作品に触れるのも面白い。最近読んだ恋愛小説の中でトップクラスに好みでした
昭和36年頃
藤澤桓夫、今東光、源氏鶏太と立て続けに読んだ。三人に共通しているのは、昭和36年頃には単行本も文庫本も本棚に並んでいたし、各文芸誌でも名前を見ない日はなかったということだろう。電子書籍という新たな市場で、古本でしかお目にかかれない作家の作品に触れることができるのは、大変な喜びである。これからも、どしどし電子書籍化してほしい。昭和30年から40年頃の流行小説に現れる女性の貞操問題は藤澤桓夫でも今東光でも当然のように言及される。そしてこの「御身」に登場する女性主人公が抱える貞操問題もやはり、それが核になっており、三人ともどこか通奏低音が似通っている。
Posted by ブクログ
今まで1番好きな作家は?と聞かれたら迷わず「獅子文六」と答えていたが、これはあやしくなってきた!長谷川がタイプの男過ぎて読んでいて辛かった。こんな素敵な大人の恋愛はじめて。最高としか言いようがない。他の人に勧めるのが惜しいほどきゅんきゅんする最高の作品だった。間違いなく、今まで読んだ恋愛小説の中で1番好き。読み終わったあとは、皆長谷川に恋してるにちがいない。恵文社での素敵な出会いに感謝。
Posted by ブクログ
最近Xかなにかで「ちくま文庫が攻めてる」って見たけど、読み終わってからこの作品がちくま文庫から出てると気づいた。うん、攻めてる!!!
インスタでオススメしてる人がいて購読。
弟のためにかなり年上の男と半年間の愛人契約をした章子が、恋人と年上男の間で揺れ動く話。
って筋だけど、恋人の和気から、わりとあっさり長谷川に心変わりしたな〜という印象。
そして今どきで言うと章子はメンヘラ。メンヘラって言っていいよねこれ!リスカとかしないし、ある程度情緒は保ってるけど、すぐ電話するし、3日後に会いたいとか言っちゃうあたり!長谷川からしたら、かなり年下だからわがままでかわいい〜ってなるのかもしれないけど、和気はそうはいかなかったのではと思ったり。でも和気相手だったら章子もこんなふうに沼ってはいない気もする。
ふと気がついたけど、容姿の描写がかなり少ない。長谷川は年上のおじ様ということはわかるけど、髪が薄いとか、中肉中背とか、そういうのは一切ない。恐らく小綺麗な感じなんだろうけど、、。そういえば他の人も同様で、読み手によってイメージが変わりそう。
性的描写が意外と少なくて、話の内容に比べてその辺はきれいな作品だと思った。
終わらせ方がちょっと雑な気もするけど、ハッピーエンドということで!!笑
Posted by ブクログ
メルカリで300円で購入‼️
1965年初版なのもあって話し方に年代を感じたが、そんなことが気にならなくなるくらい話のテンポが良くて読む手が止まらなかった‼️
主人公が、本当に本当に普通のOLで突飛な性格とかでもなくて読みやすい。(自分を売ろうとするところ以外は)
作中序盤で、主人公が心の底から好きと言っていた和気と後半でこの人の子供を産みたいとまで思わせた長谷川、どっちを選んだ方がいいかは読む年代で変わりそう。花より男子みたい
読み終わって、主人公は後悔する日が来るんじゃないかな〜^^; って思った。自分を最後まで信じて愛してくれた和気のこと思い出して後悔する日が来そう(ネガティブ)
自分だったら和気と結婚して、長谷川との記憶は夢のような半年間でした〜⟡.·で終わるかな
いちばん大好きな人と一緒になってしまったらその人に失望するのが怖くなりそう
数年経ってまた読んだら変わるかな
たのしみ、絶対いつかもう一回読む‼️