あらすじ
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人は、なぜそれを買うのか。
安いから? 質がいいから?
否。そんなまっとうな理由だけで、人は行動しない。
そこには、より人間的で、深い原理が横たわっている。
この本には、その原理が描かれている。
漫画という娯楽の形を借りながら。
雑誌「BRUTUS」の人気マンガ連載「ヘンテコノミクス」が
ついに単行本化!
いま最も注目されている学問「行動経済学」の理論が
サザエさん並みに楽しく学べる唯一無二の一冊です!
人間の経済行動の真実とその理論が
なんと漫画になってあなたに迫る!
全23話にのぼる「行動経済学まんが」から内容をいくつか紹介
◎「塀の落書き」の巻――報酬が動機を阻害する
悪ガキたちの塀の落書きに悩む家の主が
行った秘策とは?
――【アンダーマイニング効果】
◎「れんが亭の新メニュー」の巻――真ん中を選ぶ心理
仲良し三人組がよく使うレストランに新メニューSが登場。
その時から、彼女たちはいつも避けていた
高いランチAを選んでしまうのであった。それはなぜ?
――【極端回避性】
◎「保母さんの名案」の巻――罰金による罪の意識の軽減
お迎えの時刻を守らない母親たちに対して
保育園が取った対抗策は
なんと逆の結果を招くのであった。
――【社会を成立させているのは、モラルかお金か】
全23話の「行動経済学まんが」に加え、
書き下ろしコラム「発見!こんなところにヘンテコノミクス」、
ユニークなビジネス用語解説マンガ「ヘンテコミック」など
愉快痛快でためになるページが次から次へと連続登場!
発見と驚きがクセになる「行動経済学」の決定版。
読むと、新しいあなたがそこにいます。
ここには、本当の経済学がある!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
簡単で身近なものを多く取り入れているので、とてもわかりやすく読みやすかった。
あまり興味のない人でも興味が持てそうになる行動経済学の入門書として抜群でした。
Posted by ブクログ
行動経済学本って面白いんだけど事例はちゃめちゃに多く出したりしてちょっと冗長だったりで、
時間あけて細切れに読むとあれ?これ何の話だっけ?てなることが多いのだけど、一要素ごとに短くまとめられてて人間おもろい〜!ってなりやすかった。マンガですしね!
Posted by ブクログ
行動経済学のエッセンスが一覧できる。
例えのマンガも日常に落とし込んであるので、わかりやすい。
深く理解するには他の書籍をあたらないといけないが、取っ掛かりの全体像を知るには丁度よい。
Posted by ブクログ
行動経済学をわかりやすく漫画で表現してくれている。
日常生活と結びつけることで、共感を得やすく
非常にわかりやすかった。
クスッと笑える内容もあった。
個人的には、第7話「 」の巻が斬新で面白かった
Posted by ブクログ
めちゃおもろい。
行動経済学という人間の心理を、分かりやすく漫画で解説してくれる。
ちょっと古めかしい漫画が懐かしい気持ちになる。
こういう気持ち、あるよなーなるよなーというあるあるに、実は名前がついて解明されているんですね!という、すっきりを実感!
Posted by ブクログ
行動経済学について無知な私にとって、漫画というストーリーに沿って説明してくれる有難い本。
何回も読んで定着させたい。
人の行動がこんなにも原理によって操作されているのかと知らないものもあって面白かった。
Posted by ブクログ
著者は、「ピタゴラスイッチ」でおなじみの佐藤雅彦氏と、「Eテレ2355・0655」に関わっている菅俊一さん。
今よく耳にする行動経済学の様々な事例を日常の様子に絡めたマンガで分かりやすく学べます。
極端回避性(第10話)や、上昇選好(第14話)等は、確かにあるなと、特に共感しました。
それぞれの事例の解説も詳しく載っているので、行動経済学をよく学べると感じました。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白い
行動経済学の本はたくさんありますし、何冊か読みましたが、マンガ形式でストーリーも面白い。
それぞれの現象がしっかり理解できて、
知ってるはずなのに、へぇーとなりました。
基本的な内容ですので詳しい人には物足りないかもしれませんが、ライトに知りたい人はおすすめです。
Posted by ブクログ
積読 小学生の子供にも面白いと繰り返し読ませてしまうこのセンス!天才すぎます。人間の愚かな行動なのに、なぜか読後はその人間らしさにほっこりしてしまう。素敵な本です。
Posted by ブクログ
★4.0
印象に残った箇所については、以下のとおり。
【P25】「死亡率20%の手術」という情報を「成功率80%手術」と言い換えることで、ネガティブな情報をポジティブに変えて父親に伝えることができました。
このように、同じ情報でも言い方を変えると異なる印象を与えてしまう現象を「フレーミング効果」と呼びます。
【P61】私たちには、複数の情報を順番に提示された時に、後に提示された方を印象強く評価してしまう「親近効果」と呼ばれる心理現象があります。
【P85】表面的な特徴に引きずられ、全体の評価をしてしまう心理効果は「ハロー(後光)効果」と呼ばれています。
Posted by ブクログ
行動経済学の考え方を日常漫画に落としこみ説明してくれる大変わかりやすい本。この現象に名前ついてるんだ!と面白い。
毎回「人間とは、かくもヘンテコな生きものなり」で締め括られる解説にほんとそれ、と言いたくなる。自分の持つ面白い仕組みを知れる本。
Posted by ブクログ
行動経済学をまんがで易しく教えてくれる本。
人間が行動をとる時には、無意識が働いて、他人に動かされている。
▪︎学んだ行動経済学
アンダーマイニング…最初は別の目的があって行動していたが、報酬を与えると報酬が目的になる。いざ報酬がなくなると人は行動しなくなる。イチローが国民栄誉賞を辞退していたのは、アンダーマイニング効果をわかっていたから?
フレーミング効果…同じ情報でも伝え方を変えると、異なる印象を与える。ポジティブな伝え方をする!
親近効果…終わりよければすべてよし。情報はネガティブ→ポジティブなものへ伝える。フィードバック方法にも使える。
極端回避性…ついつい真ん中を選ぶ。松竹梅の竹!
保有効果…一度手にしたものは、手放せない。買うのは簡単、捨てるのは難しい。
同調行動…集団の判断が自分の判断を歪めてしまう。
認知的不協和の解消…不満な出来事に対する感情を抱くと、理由づけをして正当化することでバランスをとる
目標勾配仮説…ゴールに近づくほどやる気を出す。ゴールが見えればがんばれる!逆に見通しが立たないとやる気が起きない、不安に駆られる
損失回避の法則…人は目先の損が嫌いだ
錯誤相関…関係のない出来事を関連のあるものと思い込む。
Posted by ブクログ
マンガでわかりやすく行動経済学を学べる...そのままだけど。人の心理から行動が変わり、そこにお金が絡むとどうなるかっていうのが子どもにもわかりやすい。
Posted by ブクログ
行動経済学を漫画で説明した本。
あとがきで、著者が、行動経済学を"サザエさん"で描きたかったと書いてある通り、サザエさん一家がとりそうな行動がたくさん紹介されていて、わかりやすい。
経済行動学は心理学とかなり近いなぁ。
Posted by ブクログ
人の行動は、自分の意思だけで決めてはおらず、周りの環境や基準など知らず知らずなことに左右されている。それは、ある種の人の感情でもあるのかもしれない。同じ行動をしていても、あるカラクリを使えばそれは違う結果となる。
Posted by ブクログ
「認知バイアス」について書いた本を漫画にしたような物。
途中途中にある小話は興味深かった。
宝くじに当たった人が貰う、その人の人生が破産しないようにする本、など。
「報酬が動機を阻害する」アンダーマイニング効果
「罰金による罪の意識の軽減」罰が与えられることによってモラルの関与がなくなるから。人は道徳を起源として法律を作ったのだから、当然といえば当然。
「選択肢を生み出すことで市民権を得る」おとり効果
新商品!として一つの商品を出すのではなく、あえて2つ同時に出すことでその商品が世に浸透していると思わせる。(新しいものを受け入れられない人の心理)
「買うか買わないか」から「どちらを買うか」へ。
「ついつい真ん中を選んでしまう」極端回避性
三段階の選択肢を提示されると、一番上や下という極端な選択を回避して、無難な選択、つまり真ん中を選ぼうとする傾向。
「ゴールに近づくほど、人間はやる気になる」
目標勾配効果
「基準に引っ張られて、価値が変わる」参照点依存性
トレード・オフ
ハーディング効果(多くの人が同じ行動を取っていると、つい釣られて自分も同じ行動を取ってしまう。)
リスクマネジメント
バーナム効果
デフォルト効果(初期値からわざわざ変えようとしない心理現象)
ナッジ(行動経済学によって得られた知見を普段の生活で非合理的な行動を起こしそうな時に知らせる)
ヒューリスティック 直感的判断
Posted by ブクログ
行動経済学の本。
漫画でわかりやすく、「なるほど!」と思えるのが面白い。あ〜なんて、私の行動は行動経済学にあてはまってるんだ!面白いのは、まだ社会性が確立してない、小2の娘は行動経済学の原理にあまり当てはまらない事(笑)
Posted by ブクログ
タイトルと出版年から、勝手にアベノミクスへのアンチ本なのかと想像していたが、いい意味で裏切られた。行動経済学の原理が4ページという短い枚数のマンガで説明されていてとても分かりやすい。同じような内容の文章だけの本を読む前に本書を一読すれば、皇族の本の理解が深まると思う。第1話「塀の落書き」の巻─アンダーマイニング効果からいきなりぐっと心を掴まれる。偽薬が商品として売られている(「プラセプラス」)なんて知らなかった。あと、富士山頂の自販機の飲み物が500円なのも。自販機あるんですね。
Posted by ブクログ
合理的に判断しているようで、実はバイアスがかかっていることに、日常事例で気付かされる
日々の生活で、自分/相手はなぜその選択をしたのかな、と思い返すと自分でも気づける行動経済学があるかも
この本の事例を自分の生活に置き換えて、どんなケースが当てはまるか想像し、応用を考えるのが楽しい♪
原理と応用を理解しておけば、相手にうまく動いてもらったり、自分をご機嫌に保てるかも!
入門編として軽くて面白かった、中学生くらいの子どもにもおすすめ◎
Posted by ブクログ
だいたい知っていることだった。
・同じ情報でもネガティブなことではなく、ポジティブなことを最後に言う時印象が良い
・名誉や報酬が動機を阻害する
Posted by ブクログ
確かにAランチ1000円とBランチ2000円があったら私はAランチを選ぶけど、それにCランチ4000円があったらBランチ2000円を選んじゃうかも、、(°▽°)
Posted by ブクログ
子ども向けマンガのような絵のおかげで、難しさがうまく軽減されていて分かりやすい。
【メモ】
・アンダーマイニング効果:報酬が動機を阻害する
・フレーミング効果:枠組みで価値が変わる。20%失敗=80%成功
・罰金を支払うと罪の意識が減る
・アンカリング効果:基準によって価値判断が換わる
・代表性ヒューリスティック:既存イメージに囚われる
・極端回避:3つ選択肢があったら真ん中を選びがち
・プライミング効果:事前情報に判断が左右される
・ハロー効果:肩書きなどの表面的特徴に引きずられる
・トータルが同じでも、だんだんよくなるほうを好む
・目標勾配:ゴールが近いと頑張れる
・無料効果:xx円以上購入で送料無料など
・損失回避:目先の損失を嫌う
Posted by ブクログ
行動経済学はダン・アリエリーさんの本で興味を持ち、その後も何冊か読みましたが、
どの本も同じような内容なので、これ以上読む必要はないと思っていた分野の本です。
今回この本を手にしたのは、著者が佐藤雅彦さんだから。
人間の「考え方」を深く研究している佐藤雅彦さんは行動経済学をどのように捉えているのか。
どの部分に強く着目し、それをどのように説明するのかを知りたくて読んでみた。
行動経済学を知らない人が、ざっくりと理解するにはいいのではないでしょうか。
マンガにしてはゴチャゴチャしすぎですが、文章だけで説明されるよりも遥かに分かり易い。
あとがきに、行動経済学をどうやって皆に伝えたらよいかをいろいろと考えたことが書いてあった。
・展覧会にする … 手間とコストの割に体験する人数が限られるし、未来に残らない
・芝居や映画やドラマにする … 役者を探すのも大変だし、そんなものを観に来る客がいるのか疑問
・サザエさんにネタを提供し放映してもらう … サザエさん製作チームに伝はないし、採用されそうにない
「そうだ、自分たちで漫画化すればいいじゃないか。」ということでマンガ本にしたのだとか。
マンガにしたことで、うまく読者に体験させることに成功したのが、第7話の「代表制ヒューリスティック」の説明の仕方。
これは、物事を見聞きした時に、既に抱いているイメージに囚われて、直感的に偏った判断をしてしまうことで、
まず、絵のないセリフだけで2ページのマンガを読ませる。
「拳銃を持った男がいた」「女は金と引き換えに白い粉を手に入れた」「遅かったな」「白い粉を男に渡した」…
これはヤバイ話だと大多数の人が思う。
その後に、絵入りで読ませるというもの。
ついさっき自分の頭で想像したことと、実際はどうだったのかが全く違うことに驚かされる。
本書は、マンガで23の要素を説明しているが、それ以外は文章で10項目ほど簡単に紹介している。
「デフォルト効果」では、私が最も効果的な使用例だと感じている「最高裁判所裁判官国民審査」が取り上げられていた。
やめさせたい人に×を書くアレです。
どんな人か良く知らないし、やめさせたいと思う以前にそもそも関心がない。
自分には影響なさそうだし、こんなことに×を書くなんて面倒なだけ。
デフォルトが〇だから、誰も罷免されない。
もしデフォルトを×にすれば、全員が罷免されるという、思い通りの結果を導くための証拠ねつ造システム。
あなたがどのような行動をとるかを見越して作られた投票方法なのです。
「確証バイアス」は、思い込みによる判断の偏りで、クイズで体験させている。
ある規則で並んでいる数字があります。(?)にはどんな数字が入るでしょうか。
5-10-15-(?)
5の倍数で順に並んでいると規則をみつけ「20」と答えたでしょう?
「20」も間違いではありませんが「30」も正解です。
では次の(?)にはどんな数字が入るでしょうか。
5-10-15-30-(?)
ある規則が「前の数より大きい数が来る」なら30より大きな数であれば正解です。
ある規則を発見すると、別の可能性を排除しがちです。
行動経済学の復習をしたい人にもいい本でしょう。
Posted by ブクログ
あとがきが、何かを創ろうとしている人には、「リアルな創作過程やがむしゃらな描写」がとても刺激的だった。
通ずるのは、「何かを選択するときには、元々の目的に立ち返ることが大事」だよ