あらすじ
「俺の妻になれ」英国淑女のジョアンナを見初めたのは異国の絶対君主!浅黒い肌に凜々しい顔つき、逞しい身体。民のために働くスワダーオに力強く抱きしめられて、荒々しいキスを受けると気分は最高潮に!舌で敏感なところを刺激され、雄々しい楔を下腹部に埋められる快感。激しく愛される喜びを知り、妻として彼を支えようと決意して――異国情緒溢れる濃密なエロスラブ!
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Posted by ブクログ
面白く、すらすら読めて、しかも読後感も良いお話です。
特に、ヒロインの性格がとても良く、好感が持てます。
ヒロインのジョアンナはイギリスの男爵令嬢でありながら、母親を失い不遇に育ちました。新天地を求めて、海を渡った砂漠の王国の幼い王女の教育係としての仕事を得て、故国を離れます。
そこでめぐり逢った国王のスワダーオは彼女が仕えることになる王女の兄でもありました。
初対面の彼女に王は「側室になれ」とからかいの言葉とも取れないセリフを投げてきて―。
表面的には国を閉ざし諸外国との交流を絶っているかのように見えるスワダーオですが、実はその裏には彼なりの深い読みと計画があります。
若いながらも果断に富み知略に長けたスワダーオはまさに、魅力的な男性といえるでしょう。また、彼に次第に惹かれつつも、王の真意を測りかねて翻弄されるジョアンナの心の揺れもよく描かれています。
ジョアンナのいつも前向きで勇気と優しさ、何より誠実さを失わない人柄もまたとても魅力的で、実は私がこの物語りでいちばん魅力を感じたところでもありました。
ただスワダーオの心理についてはやや読んでいて伝わりにくい部分がありました。ただ、その伝わってこないところが彼の「謎めいたキャラ」なのかもしれません。
また、挿絵イラストがとても美しく、書店で手に取ったて購入を決めた大きな理由だと思います。中の挿絵もどれも惹かれましたが、私的には好みでない絵柄も幾つかありました。
ただ、これはあくまでも自分の好みです。