【感想・ネタバレ】うつ病は重症でも2週間で治る、もし…… 「つらい生き方」をやめる心理学のレビュー

あらすじ

うつ病者本人はもちろん、大切な人、身近な人がうつ病になったすべての人に贈る――短期間で、薬に頼らず、根本からうつ病を治す本!うつ病は、周囲の人からの理解を最も必要としているが、最も理解されない病気である。だから、うつ病者がどんなにうつ病を治そうと「努力」しても、周囲がどんなに励まそうとしても、すべては空回り、あるいは悪化という結果になる。それなのになぜ、アドラー博士が教える、この方法を実践しないのか?アドラー博士の教えが、2週間……いや、たった2日で、あなたを変える!

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Posted by ブクログ

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「好きなことだけをやる」という生き方がよく言われるが、この本を読んでいると、嫌いなことにいやいやエネルギーや労力を割いている場合ではないと改めて思った。

・うつ病が治らないのは、表現できない心の底の憎しみを向けやすい人に向けて、本当の自分の憎しみの原因から目を逸らしているから


・うつ病になる人が「苦しい」と嘆く理由
①憎しみの間接的表現
「私はこんなに頑張っているのに、あなたたちは酷い」
隠された敵意を表現している

②嘆くことで相手に受け入れてもらおうとしている
嘆きは言い訳


・うつ病で苦しんでいる人は自分にとらわれている
他人に喜びを運んでくることを毎朝考え、実行すれば2週間でうつは治る


・「苦しい、つらい!」と嘆くのは、一口で言えば、「私をもっと愛してください、もっと慰めてください」ということ


・低い自己評価をもうつ病の特徴であることは、よく言われる。劣等感の症状は利己主義。
劣等感の深刻な人に他人のことを思う心のゆとりはない。
あるのは自己執着だけ


・自分の価値を剥奪するような相手の言葉や行動にすぐに傷つき、腹が立つ。

怒りの中でめいいっぱい生きているから、人から傷つけられたことは忘れない。


・うつ病の回復には、憎しみの感情に理解を示す、安心感が大切
つまり、感情を吐き出すことが重要

憎しみを放出させる一つの方法は「書くこと」
→研究でも肝臓機能の回復、免疫細胞の活性につながることがわかった



★うつ病になる人は自分のどこに問題があるのかが理解できない
偽りの自分で生きたのがあまりにも長かった



・悔しいことをじっと我慢しなければならない人がうつ病になる
悔しい!と叫ぶ人は、逆に相手をうつ病に追い込む人

・うつ病になった人は、信じていたものが信じるに値しなかったと認めること


・うつ病になるのは、エネルギーの枯渇
もっと言えば人間関係が原因
周りの人から大事にされなかった


・うつ病者の願いは「義務と責任から逃れたい」



・「何もかも嫌になる」は心の底からの恐怖と憎しみ


・うつ病になる人は人からどう思われているかが行動の動機


・うつ病になる人は、「自分の家」に鍵をかけていない(≒境界線を引けていない)
毎日人の顔色を見て生きてきた。
周囲の人にとって「都合のいい人間」


・うつ病者は「退行願望」を抑制している。
だから、前向きになれない
退行願望を持つ人は、その場の満足を求める。
生きていくのに精一杯で、待てず、この世の中で生きるのがイヤ


・うつ病者は欠けているもの、劣等感を過剰に気にしすぎている。①本質的な欠乏感
欠けているから不幸と考えがちだが、不幸だから欠けているものが気になる。

努力の方向が間違っている
①自分が嫌いなことに努力している

嫌いな人に好かれるような努力
②自分を守るための努力



・うつ病の人は自分の立派さを売り込むことに気を奪われ、相手を見ていない。
自分をきちんと主張したほうが好まれるということがうつ病者にはわからない


・相手をみるためには、こちらの心が無でなければならない
褒めて欲しい、感謝して欲しい、自分の力を認めてほしい、自分が偉い人だと驚いて欲しいなど自己執着があると相手が見えない

うつ病のは意識の上では自分を責めているが、無意識に相手を責めている


・②悲観的な見通し

受け身であるから、ストレスが増す
困難に出会うから受け身になるのではなく、受け身が物事を困難にしてしまう
隠された敵意は、直接相手に表現できず、さらに受け身にする

・③弱点の捉え方

たったひとつの失敗が全否定になる理由
(1)すでに生きるエネルギーが限界にきている
(2)ひとつの失敗で自分の正体がバレると思っている

相手が求めているものを自分は欠いていると考えがち



・うつ病者の「死にたい」は「助けてくれ」
「お願いだから、私の道を開いて」の意味


・うつ病者は問題を解決することにエネルギーが向かない、問題を解決する意思がない



・「つらいんだよね、つらいんだよね」と言われて、心のガードが取れる。そこで涙が流れて、エネルギーが出る

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2025年10月27日

購入済み

いい

勉強になった。

#深い

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2023年07月30日

Posted by ブクログ

アドラー心理学をベースにした良書。ずばずばとうつ病者の特徴を言ってくるので、うつがひどいときに読んではいけない。うつの回復期、回復後に読むとよい。

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2023年03月19日

Posted by ブクログ

 タイトルで釣り上げるタイプの本かと思いましたが、内容もしっかりしてて、タイトルとも結びついていて、いい本を読むことができました。
 あと、この本が、アドラー心理学に対する抵抗感を軽減してくれました。自分が思っているけど、アドラー心理学って、きっつい内容じゃないのかもしれないと。

 それにしても、鬱病になる人の人生ハードモードっぷりが半端ない……! 断言スタイルの文体は、意図あってのことだと思いますが、いい感じに効いていたと思います。
 ここまで言い切られると、もうなんも言い返せん。大体は、うっすらと感じていたことでしたけど、こんな形で言い切られると、いっそ爽やかにすら感じます。

 個人的には、鬱病の人は疲労していてへっとへとで何もできなくなっている、全エネルギーを注ぎ込まないと生きていられなかった環境にあった、的なくだりが、結構衝撃的でした。そこまでなのか……。でも、うん、それなら納得がいくわ。長年の疑問の氷解します。疲れているのか……なるほどなー。

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2016年09月21日

Posted by ブクログ

端的に言うと、もっと他人に興味を持てと。自分のことは忘れて、職場の仲間のために何ができるか?に夢中になれば、うつ病は治ると。
個人的にはもううつは治ってるのですが(元々うつ病未満だったので)、予防という観点で、参考にしたいと思う。

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2022年07月28日

Posted by ブクログ

 加藤諦三さんの著書を何冊か読む内に、文章の書き方のリズム感なるものを感じて、今回も分かりやすく、興味深く読めた。

 うつとは何か、どの様にして発症するか、等、知り得た。それは、世間のうつ病者へのイメージと違いすぎる。

 うつ病者の周りの人々が読んで、うつ病者に寄り添うのに大いに参考になると想う

 わたしにも、知人にうつ病者(故人)がいたが、知識が無さすぎて、何も言えなかった。

 
 うつになる要因は、本人にも周りにもある。
治していくのも、本人と周りの意識改革が必要なのだろう。 誰にも、大なり小なり心に傷はあり、身体だけで無く、心も折れることがある。とても参考になった。

『うつ病は重症でも2週間で治る、もし・・・・』
の『・・・・・』のところは、誰でも実行すると幸せになれると強く想う。
わたしも、やっていこう。そして、みんなで幸せになろう。

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2022年03月26日

Posted by ブクログ

この本がきっかけで、加藤先生の本をしばらく何冊か読んだ。
確かに、この本の言い回しは、きつく感じるかもしれない。
けれど、決して、「うつ病になるような人」を責めてるわけではないと思う。

ちなみに、当時、家族がうつ状態と診断されていたが、
労働環境の問題だったので、このパターンには当てはまらなかったように記憶している。

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2014年02月02日

Posted by ブクログ

タイトルは有名な人の格言?みたい。
繰り返し繰り返し、繰り返し出てきました。
一通り読んで、読んでる最中に気が上向いてきたので、その点はよかったです。

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2019年09月07日

Posted by ブクログ

※父親に渡されたので

エネルギッシュ、わかる気がする。関係ないって思いながらずっと他人を気にしてる。
好印象を無意識に近い状態で与えてる。
人がどう思うかも同じ。
自分というのが見えてこない。
他人を本当に思うこと、したいという気持ちが大事。
自分を認めて、いろいろ見ること。

ただまぁ精神論なので、治すのは本人次第

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2015年05月01日

Posted by ブクログ

言ってることはよくわかるが、実際うつ病の人への治療として適切かどうかは精神論的すぎてちょっとよくわからない。本文中にも、「これができるときにはすでにうつ病は治っている。」って言ってしまってるくらいだし。
なんだかうつっぽいかも?とか、予防くらいの気持ちで読むにはいいのかもしれません。気持ちとしては★2.8くらい。

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2013年10月23日

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