【感想・ネタバレ】泣けない魚たちのレビュー

あらすじ

僕にザリガニの味を教えたのは、6年生の春に転校してきた、こうすけだった。クラスの誰ともしゃべらないこうすけと僕の間には、二人だけの秘密があった。ひと夏をともに過ごし、成長する少年たちの姿をみずみずしく描く表題作ほか、2編を収録。坪田譲治文学賞、椋鳩十児童文学賞をダブル受賞した、デビュー作。僕とあいつだけの、秘密の場所がある!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

さとるに「さよなら」も言わずに引っ越していったこうすけからの手紙が好きだ。ぶっきらぼうだけどいっぱい気持ちがこもってるような気がする。そして、さとるには十分過ぎるくらいそれがわかる。男っていうのは女性に対してはもちろん男同士でも口下手だ。小さい頃からそうだったんだと気がつかされる。さとるとこうすけが再び会うことはないんだろうな、と勝手に思う。小学生が簡単に会いに行ける距離じゃないし、そんな時代でもない。さとるとこうすけが小学生ではなくて大人になってから出会ったとしたら、金さんと浦さんみたいな関係になるんじゃないかな。相手の本当のことや細かいことは知りたいけど深追いしない。でもそばにはいてくれる。いくつになっても優しい口下手たちだ。

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2022年03月31日

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