あらすじ
今の世にこそ輝きを放つ「幸せな人生に変える教え」が、この本には凝縮されています!
毎日のように訪れる急激な変化、その一方で閉塞感に支配された現在の社会。それを打破して、人として幸せになるために必要なのは、深い人間性と高い精神性を持った生き方。
仕事、人間関係、心の持ちようまで、数々の具体性に富んだ渋沢栄一の教えが、100年を経た今またさらなる輝きを放っている。
『青淵百話』を平易な表現にして精選した人生論の必読の書。
【主な内容】
第一章 堂々とした人生を歩む知恵
「自分が生きている意味」を日々見つめ直す
・揺るがない「人生の物差し」を持つ
・金はたくさん持つな、仕事は愉快にやれ
・天命に従い、社会に恩返しを果たす
・小さなことにこそ心を集中させる
第二章 真の幸せを引き寄せる知恵
・志の立て方が生涯を左右する
・頑張りを生むために必要なもの
・真の幸福を引き寄せる方法
・禍を呼ぶ口のきき方、福を呼ぶ口のきき方
・「益友」が教えてくれる人の道
・失敗は得意の時期にその兆しがみえる
第三章 『論語』に学ぶ実業の知恵
・『論語』の心で「算盤」をはじく
・時にはきっちり「私」を主張する
・実業の本筋は武士道にあり
・実業家として肝に銘じるべき四つのこと
・成功という果実は努力・誠実の木になる
・才能ある青年は磁石のような力を持つ
第四章 よい習慣を身につける知恵
・人間関係をうまくいかせる術
・人格を磨く術
・意志を鍛える術
・克己心を養う術
・上手に正義を貫く術
・個人主義に走らず、個人主義を貫く術
・何事にも動じない術
・逆境を乗り越える術
第五章 毎日を楽しく暮らす知恵
・上手に叱れば恩を仇で返されない
・激務をこなす渋沢流の時間管理術
・「貧乏暇なし」から脱出するための最善手
・読書の要は「心記」にあり
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Posted by ブクログ
日本の近代資本主義の父と称される渋沢栄一の代表作である、青淵百話を現代語訳・抜粋したもの。日頃の心構えから仕事術、読書方法まで、渋沢の金言が詰まっている。
印象に残ったエピソードを2つ。
①道理を通す
冨貴卑賤を問わず、生活・仕事において道理を通すのが重要。渋沢の愛読する論語においても金持ちが悪いのではなく、金持ちにありがちな奢りが良くないと説いている。立場によらず常に世の中のためになるような行動をする必要がある。
②順境・逆境について
順境・逆境は「人為的」「自然的」の2つに分けることができる。人為的については、自分の努力量に応じた状況となっているだけであり、必然である。一方自然的は不可抗力であり、覚悟を決める必要がある。逆境で苦しいときも、人為的か自然的かを見分け、人為的であれば努力不足のため勉強し直す。自然的であれば、悩んでもしょうがない。道理を尽くすのみ。