あらすじ
陰陽師な女子社員の上司は京都から来た鬼?
浅草の会社で働く永野遥香は、もう一つ、内緒の仕事を持っている。それは浅草の町を守る『陰陽師』の一族としての仕事。毎晩会社帰りに町を見回り、治安悪化の原因になる怪異を〈甘味祓い〉で祓っているのだ。
昼は会社員、夜は陰陽師として忙しく働いていたある日、遥香の職場に京都支社から新しい係長がやってきた。彼の名は長谷川正臣。イケメンかつ有能で独身の長谷川の登場に、色めきたつ女子社員たち。互いをライバルとみなして火花を散らせる中、遥香は長谷川を見た瞬間に胸が激しく高鳴って、彼以外何も見えなくなる。……これって、もしかして恋!? いや違う。遥香は気づいてしまった。この気配は強大な邪気。彼は人間じゃない、最悪最強の“鬼”だ……!!
遥香が陰陽師だと気づいているのかいないのか、なぜか好意的な態度をみせる長谷川係長。そんな彼に振り回されながらも、なんとか鬼に対抗すべく甘味祓いを仕掛ける遥香。だが、遥香の行動が他の女子社員には『抜け駆けのアプローチ』に見えて――!?
浅草を舞台に、兼業陰陽師の女子社員と京都からやってきた鬼(ホンモノ)上司がスリリングなバトルを開始!? 危険なラブコメディ!
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Posted by ブクログ
陰陽師の末裔である遥香は、退治するよりも邪気を祓い共存する為にお菓子に呪術を掛け、日々OLと陰陽師の仕事の二足の草鞋を履いていた。
そんな遥香の前にイケメンで有能な上司・長谷川が赴任してきた。実はその正体は敵である鬼で…
前世からの転生でやっと愛しい姫を見つけた長谷川に対して、遥香は全く覚えていないのがヤキモキです。長谷川の方も現世の姫である遥香に対して押したり引いたりの駆け引きで、少しずつ二人の距離が縮んでいってるのが楽しみです。
Posted by ブクログ
甘味で怪異を祓う(というか沈静化させる)のは係長の言う通り効率の悪い方法だけど、怪異と共存できると思っている彼女らしい方法で。
しかもその方法で結局「鬼」上司の彼も手懐けてますしね(しかも随分昔からの模様)
この上司の態度が腹黒で意地悪で、その割には主人公のことを助けてくれるしと行動がちぐはぐで、主人公も随分悩んでましたが、こちらも読んでいて「いやお前結局どっちやねん」とツッコミ入れること多数。
いけずな京男だからと言ってしまえばそれまでですけど、にしても読めないにも程がある。
結局主人公サイドの視点のままではその謎が解けないので、主人公と一緒にもやっとすることになりましたが、番外編を読んでようやくその謎が解けました。
なるほど!
しかし係長さん、あなたの方法、全然成功してないと思うけど大丈夫か?
最終的には好きな子ほど(以下略)な小学生を見るかのように生温かい目で彼を見る羽目になりました。
色々大変そうだ、この先。
それにしても、一番記憶に残っているのが、例のインパクトのかなり強い最強の媒体なんだが……呪文言って欲しかったなあ(発動したら陰陽師ものから違う路線に行ってしまう)
コメディ部分がいい意味でぶっ飛んでいて笑えたのも、この作品の魅力かも。