【感想・ネタバレ】秘密に満ちた魔石館2のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ2作品目。こちらも異国情緒が溢れているが、2巻目はファンタジー性や民俗学性が色濃く出ていると思えば、近代を舞台にして現実と交差している内容だ。ラピスラズリを砕いて描かれた絵を製作者と貴族令嬢、妖精伝説を下敷きにした「琥珀」、神秘的な老人から与えられたトパーズで成功するものの自分を見失ってしまった「トパーズ」、一族の呪いを解いた「翡翠」、推理小説にそのままなりそうな内容の「黒真珠」、そして所有者達の憎しみと哀しみを閉じ込めた「ダイヤモンド」エピローグで魔石館の主人が「石は奥深い。愛しさも憎しみも掻き立てる。石をダメにするのも人間なら、本当の意味で輝かせられるのもまた人間」というのは、本当に真理だと思う。その言葉を借りるなら、アルフォンソもイシャンもシルヴィアも、輝かせられる人間なのだろう。イシャンも、心を入れ替えたと思う。最後の「ダイヤモンド」では、ヒトラーが出てきたのにはリアリティがあった。

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2024年03月16日

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