あらすじ
悲観論が広がる時代でも「明るい将来シナリオ」は、知識と視点次第で見つけられる
世界経済からアートまで、森羅万象をユニークな視点で斬る
BCG流『正確な千里眼』のための戦略思考
今の世の中、将来の危険を知らせる情報があふれています。
「AIの進化に伴って、今、存在する職業の多くはなくなってしまう」「人口減少が進み、日本の相対的国力は低下し続ける」など。
ネットから新聞、書籍等の既存メディアまで、警告を発信し続けています。
当然、その中で不安に駆られる人は増え続けます。しかし、悲観的な将来シナリオしか存在しないのでしょうか。不安に駆られて焦燥するしかないのでしょうか。
「そうは思わない」と断言する筆者は、「より良い未来というオプションは、しっかり存在し、その実現に向けて我々自身が取り組めば、明るい将来シナリオが現実化する確率が高まる」と言います。
そのためには、重要な知識を獲得し、取り組むべき課題を選び出せるようになって、「未来の芽生え」を見つけ出すことが必要だと説きます。その道案内となるのが本書です。
ボストンコンサルティンググループの日本代表、同グローバル経営会議メンバーを歴任した筆者が、今世の中で起こっていることを読み解いていきます。
筆者が2年あまりをかけて「日経ビジネス電子版」に連載したコラムの中から厳選して再編集しました。すでに過去の"予言"が実現している事象もあり、筆者の分析力の高さ、視点の鋭さが感じられます。
ソフトな経営書としても、生活に潤いを与えるエッセーとしてもお読みいただけるはずです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
御立尚資さんの久々の著作。
よきほん。、テーマの1つにアート。テクノロジーがある。他米中問題。歴史に学ぶことの重要性を教えてくれる。個人的に御立さんの本は非常に教養深く学ぶところが多くて好き。
ROAやroicといった経営指標に関する議論1つをとっても、資産を作り上げた経営者と果実享受する経営者が必ずしも同一ではないなど、陥りがちな過ちを的確に指摘する観点素敵である。
メモ
・少しの知識と悩むべき課題を見極める知恵。足元にすでにあるミライの兆しを見出す眼。これらを活かしより良いミライを作ることは可能と信じる楽観性。
・若いうちに美術や美術館に触れる機会。アート体験と地域イノベーション力との相関。
・理屈抜きに揺さぶるものがあるかどうか。アートの中でも時を経て生き残るものが長い時間軸の地域おこしとも相性がよいはず。
・インドリスク。中間層拡大しようにもaiによりそれができなくなりつつある。
・日本にあるエトス、思い。地域愛。従来型経済成長への疑義。相対的貧困への怒りと将来不安。
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Posted by ブクログ
ボストンコンサルティングの御立氏の著書。著者は知的でスマートだ。日経ビジネスに寄稿したものをまとめたもの。御立氏の著書を読むと、知的好奇心が出てくる感じがする。ロールモデルのひとりなので、今後も著者の作品は読んでいきたい。美術の勉強がしたくなった。