あらすじ
安保闘争の頃に生まれ、高度成長と共に育った若者たちに、どのように「戦後」を語ったらよいのか。敗戦の混乱と、民主化への高揚した気分をどう伝えるか。平和運動、民主教育運動、市民運動などに積極的に参加してきた著者が、自らの体験と重ね合せて戦後史をふり返り、新しい視角を提示しつつ、若者と連帯する方法を考える。
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
安保闘争の頃に生まれ、高度成長と共に育った若者たちに、どのように「戦後」を語ったらよいのか。
敗戦の混乱と、民主化への高揚した気分をどう伝えるか。
平和運動、民主教育運動、市民運動などに積極的に参加してきた著者が、自らの体験と重ね合せて戦後史をふり返り、新しい視角を提示しつつ、若者と連帯する方法を考える。
[ 目次 ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
戦中・戦後の連続性/非連続性、戦後の経済発展における管理社会化と価値観の画一化、60年安保と韓国四月革命の共通点/相違点、大学での学生観察。これらのテーマの考察から日本人の「受動性」ないし「民衆の脆弱さ」を明かし、行動的な知識人や連帯の思想の必要性を説く。
内容としては今直近の問題であり、やや言い古されたことも多いと思った。むしろ驚いたのはこれが30年以上前に書かれたものであるということ。
これだけのことを書かれた書物が30年以上前にありながら、日高氏の憂慮はほとんど改善されないまま、むしろ深化し、拡散し、複雑化して今日に至っている。とはいえ、私たちがどうすればいいのか、それは変わっていない。抽象的ではあるが、日高氏の主張は、今でも、全くその通りだとおもう。