あらすじ
超高機能ロボットとの共存や、宇宙への進出がリアリティを増してきた現代。「人間」のアイデンティティも大きく揺らいでいる。「心ある者」とはいったいなんなのか? 人類の未来を、これからの倫理を、どのように構想すればいいのか? アシモフをはじめとしたSF作品を手がかりに考える。
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Posted by ブクログ
『「世界征服」は可能か?』からの本書だったため、同じような内容を期待したが、こちらは、SFやロボットと人間の関わりについて、もう少し硬い論調で書かれていてちょっと疲れる。「スター・ウォーズ」などのスペース・オペラが「宇宙を舞台とした西部劇」と説明されていて、長年の「スペース・オペラってよく聞くけど何だろ?」っていう疑問を解消してくれた。
Posted by ブクログ
全体的に難しい内容だったけど、アシモフの小説から人類がどういう方向に進んでいくのかということを考えるのは面白いと思った。小説にも当たってみたい。(ハヤカワのセールでとりあえずファウンデーション三部作は買った。)
Posted by ブクログ
SFものフィクションにしばしば登場する銀河系規模の国家の成立について、主にアイザックアシモフの古典SF作品を題材として考察する本。アシモフを作品は読んでいないが、本の要所要所で解説を挟むので読み進める上での不便はあまり感じなかった。(逆にいうとこれからアシモフの本を読みたい人には向いていない)
しかしながら倫理学や自然科学、社会科学に関連する内容が含むので、読み進めるのに骨が折れるし時間もかかる。
そもそもの話のスケールが壮大なので、直接現代の我々がこの本から得られる気づきは余りなさそうだが、フィクション作品を楽しむうえで作中の社会の成り立ちなどをあれこれ夢想するための資料にはなるだろう。