【感想・ネタバレ】荒ぶる魂 空気投・三船久蔵十段のレビュー

あらすじ

強い、強すぎる! 今のオリンピックなら、金メダル確実!? 小柄な体格ながらも百戦百勝! 「理論の嘉納、実践の三船」と並び称された柔道家の破天荒な人生とは。岩手県久慈に生まれ、悪ガキとして育った三船久蔵は、仙台二中に進学し、柔道と出合う。小柄ながらも地元で敵なしの久蔵は、上京後、講道館に入門し稽古に励み、異例の速さで昇段、数多の強敵を倒していく。不断の鍛錬の末に辿り着いた「押さば回れ、引かば斜めに」の境地は、幾多の新技を創出し、やがて究極の神技「空気投」を生み出す。不世出の柔道家の生涯を描いた長編小説。『「柔道の神様」とよばれた男』を改題。

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Posted by ブクログ

空気投げを編み出した伝説の柔道家、三船久蔵十段の激動の生涯を描いた長編小説。

三船久蔵の偉業は、あの時代に自らの進むべき道を見付け、その道をひたすら邁進し、頂点にまで登り詰めたことにあると思う。折しも連日テレビでリオ五輪の柔道で日本人柔道家の活躍が放送されているが、その礎を築いたのは加納治五郎と共に日本柔道を確かなものにした三船久蔵の尽力にあるのかも知れない。

岩手県の久慈に生まれた三船久蔵は、仙台での柔道との出会いを契機に柔の道を突き進む。やがて上京し、講道館に入門すると、不断の鍛練の末、数々の新技を編み出すと共に、多くの柔道家を育てていく。

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2016年08月15日

Posted by ブクログ


明治、大正、昭和を生き、武闘家として生きた男の生涯を描いた一冊。
講道館で嘉納治五郎の下、空気投を生み出し、柔道の神様と称された三船久蔵。
岩手県久慈に生まれ、ある時に柔道に出会い、のめり込んで行く。
時代ということもあるかもしれないが、武闘家としてその生涯を全うするというのは並ではない。
柔道でなくとも、少なからず何がしかの武道をある程度経験したものなら、感じることは多い。
生きる目的。矜恃。最近ではあまり聞こえなくなったものがつまった一冊でした。やはり、幕末あたりから昭和初期の、こういう男たちの伝記ものってのは奮い立たせるな。

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2019年06月02日

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