あらすじ
元・囚人たちの運命狂騒曲、最終巻。
忌まわしい過去。身分や家族。全てを置いてきた砂漠の街に、ハートは戻る。一方、首都・バードンでは彼を待つ者たちがいた。煙たい悪意を振り払え。再起を夢見た元・囚人たちがかき鳴らす運命狂騒曲、最終巻。
(C)2024 Natsume Ono
刑務所で知り合った前科者4人が、首都バードンで再起を図る!
開いたのは高級煙草店。それぞれが抱える過去、そして罪……
キケンな中年男たちのサクセスストーリー!
舞台はドーワー王国。『ACCA13区監察課』と同じ、複数の自治区が集まってできた王国です。
賭博好きの集まるヤッカラ区でそれぞれ犯罪を犯し、刑務所に収容されていたハート、エルモ、リコ、ラズは、意気投合し、”まっとう”な成功を目指して首都バードンに高級煙草店を開くことを誓い合います。
しかし、前科者の彼らは、移住手続きから資金準備まで、どれ一つとってもスムーズにはいきません。
それでも夢に人生を賭けて、4人は少しづつ盤上のコマを進めていきます。
なんといっても魅力的なのは、オノ・ナツメ先生の筆による、色気たっぷりの登場人物たち。前科者という設定もいいスパイスになっています。
第二の人生をまっとうに生きようとする4人の奮闘を、ぜひその目に焼き付けてください。
感情タグBEST3
匿名
良い意味で終わった感じがしない
オノ・ナツメさんの作品大好きですが
本作は「これからも皆でこうして困難を乗り越えていくんだろうな」という感じで
終わったというより、彼らの新しいスタートに立ち会った気分。
それでも『END』の文字には、少し寂しさを感じました。
匿名
愛すべき心優しきキャラたち
最終巻。
全巻に引き続き辛すぎる
ハートの過去が描かれる。
そしてまさかのジャコモの過去も。
これまでリリーやラズに絡む際
思わせぶりなシーンがあったが
伏線だったと気付かされる。
本当に上手い作家さんだと感心する。
メインの5人以外の人物たちも
丁寧に作られていて皆いいキャラ揃い。
愛すべきキャラともう会えないのかと
思うと惜しいかぎりだ。
まさかの最終巻
ハート編がおわったらまたのんびりした日常回に戻るかと思ってたのに、まさかの完結
前巻に続いてハートとユーカーの話。ハートの過去はやっぱり辛すぎる。
エンディングは諸々希望が持てる形で綺麗に終わりました。
薔薇色の日々、納得。
ACCAの時は無理矢理納得させられたような終局でしたが 本作は素直に受け入れられる大団円でありました ホッとして清々しささえありました
ラフな画風は破綻している箇所も散見されますが 背景や小物は独特の雰囲気を醸し出し 人物の微妙な表情は私の心を掴んで離しません
何度も読み返してしまう9冊となりました
Posted by ブクログ
無事に最終巻を迎えました。もっとそれぞれの人生を掘り下げて欲しい、みんなのプライベートをもっと知りたい、と少しの欲求不満を残しつつ。
そこがいいのかな。
なんだかんだでこれくらいのボリュームで毎作品まとめてくるオノナツメさんってすごい
みんな愛くるしい人達でした
ACCAも再読したくなりました
Posted by ブクログ
これにて完結。
前巻あたりからの展開でどうなることかと思っていたけど、無事大団円で良かったかなと。
終盤、ハートの因縁話の比重が増えた分、本業がらみの部分がちょっとあっさり終わってしまった感があるかなぁ。
一応、体裁としては異世界モノだけど、煙草を文化として(負の側面を踏まえた上で)肯定的に捉える姿勢を最後まで通したのは良かった。
Posted by ブクログ
終わってしまった…
いろいろな答え合わせの巻。
もっと続けられるのでは?と思いつつ、確かに一区切りはありかと。プリミエラより、ユーカーが話のメインになっていたので…前半ではいろんな事件も起きてましたが…ミステリアスな雰囲気は最後まで保たれていたので、満足です。
ジャコモが好きなタイプです。
エリオも好きなタイプです(笑)
ツタアパートの持主、最上階に住むマダム、タットラーの若社長のおかあさんなどもタイプ。
あ、ルカも…(笑)
マルティも不幸でしたね。
むしろ組織に向いていたのに…
マルティ以外はハッピーエンドでしたね。
もともと犯罪者の話だったわけで。
静かな余韻の残る終わり方でした。
読み終わった記念に、最終巻を記録。
あ、プリミエラの面々のことを忘れていました(笑)
ハートが好きですね。1番の主役。