あらすじ
一流はなぜ、無駄に見える道をあえて進むのか--。
その答えは、寄り道の先にこそ、
いつもの道では見つけられない
多くの発見があるからだ!
今から新しいことをはじめるのは抵抗がある……。
何かをはじめてもどうせ長続きしない……。
でも、単調な人生を少しでも変えたい……。
いくらか歳をとると、今さら人生を大きく変える選択をするのは難しいだろう。
しかし、日常を少しだけ変える“小さな寄り道”ならできるはずだ!
なんとなく過ごしている日常を、寄り道で変えていかないか?
人生を楽しみながら、さらなる成功に導くための「寄り道メソッド」を、
一流のビジネスマン・成毛眞が伝授。
寄り道という、一見、無駄で無利益で何も生まないように見える行為が、
実は、まっすぐ延びた道を何も考えずひたすら進んでいたのでは身につかない、
先が見通せない社会で生き残るための視力と体力を養う
(本文より)
【本書の内容】
第1章 寄り道に必要なのはスニーカー、デカい鞄とゴールだけ
第2章 思考の寄り道は大人の愉楽
第3章 寄り道をすれば副収入が得られる
第4章 “寄り道の時間がない”は無能の言い訳
第5章 寄り道は相手次第
第6章 寄り道しない人・企業・国家の末路
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この書名の意味するところは、色々と寄り道
をして普段とは違う日常に気づきなさい、そ
してそれらを自分の糧にしなさい、というこ
とです。
決められた道を歩むな、ということだけで
なく、たとえそれが自分が選んだ道であった
としても、一歩ズレた視点で眺めたり、立ち
止まったりすることにより違う新たな思考も
生まれます。
寄り道=遊び心、と置き換えればわかりやす
いでしょうか。
人生に無駄なことはありません。常に周囲に
アンテナを巡らせながら散歩に出よう、と
思わされる一冊です。
Posted by ブクログ
成毛さんの著書、面白いです。
その中でも特に面白い一文。
『会話とは、自分の話したいことを延々と話すということなのだ。』
そうすると頭が整理されて、でこぼこしていた道が舗装されるように、くねくねしていた道が区画整理によってアウトバーンのような一本道に生まれ変わるように、無駄が削げていく。寄り道から何かが生み出せそうになる。
Posted by ブクログ
昔、僕はスノーボードの検定を受けていた。仲間に「検定種目の練習ばかりやってちゃいけない。いろんな事やらなきゃ。総合力伸びない」と言っていたっけ。それでも大概、みんな検定練習ばかりやっていた。真面目だよね。
そんな経験もあり意識的に専門外の事も知るようにしてきた。ただ、著者の著作を読んでいると「僕はまだまだだなぁー」と思ってしまう。
本書は、「二駅前に降りて自分の興味を惹いたところを積極的に疑問をもっていく効用」を説いている。内容は、他の著作を方向性を変えながら見事に一冊の本に仕上げている。著者の著作を何冊も読んだ事がある人なら新鮮味にかけるかもしれない。そんな時は自分自身が著者の伝えようとしている事をどの程度実践できているか振り返れば良い。
著者は物理的に二駅前から降りて散策する事を勧めるだけでなく、思考そのものに"寄り道する習慣=疑問に思う事をググる前に考えて調べる癖"を持つ必要性を伝えてくれた。
東京圏に住んでいる人は、是非著者の散歩のした先を歩いてみると良い。幸い吉祥寺は自宅から近いので、僕も歩いてみた。人の視点は僕と違う事を思い知る。懐中時計の店も雑貨屋も僕の視点だと絶対入らない。二階にある古本屋なぞ場所も知らなかった。義理父が古本屋をやっている関係で、「サンロードの古本屋の家族の一人は○○の近くに住んでいる。」という話まで飛び出してきた。世間って狭い。
雑貨屋さんは中に入ると「うわーカオス」と思うほどにキャラクターグッズで埋め尽くされている。が、しかしだ。「良く見るとカオスの中にきちんと整理された法則性が見いだせるではないか!」と思わず妻に言ってしまった。著者の情報処理能力の高さは、こんな散策の中にも現れるんだと思う場面だ。
著者の成毛さんは、既に60代。日本マイクロソフトの社長も務めた方だ。現在は、書評サイト「HONZ」の代表だ。
著者の本は自分を変えたいと思う全ての世代向け。但し、合うかどうかは人それぞれ。著作中にでてくる ジャズ喫茶のサムタイムも楽しみだ。僕にはちょっと敷居が高いから友人と来月行く予定。今回、吉祥寺散策を興味を惹い店に、すぐ入り確認するだけで今までと違う世界が開けた。今後、それで終わりにしないて、見ること聞く事に興味をもったら行動していきたい。その気にさせてくれる一冊でした。