あらすじ
近所に住む小5女子の城ヶ崎君は、朝から鯨を見に海へ行こうと誘ってくる、行動力だけで生きているような少女だ。そんな彼女に言われるがまま、一緒に海へ向かう高2のぼく。11歳と17歳、恋愛、ではないと思う。2人で過ごすいつもの夏の水曜日。こんな穏やかな日々がずっと続けばいいのに──。
夏の朝、目が覚めたらいつものように鏡の前で情報整理。「海野幸、十七歳、性別女性、二年C組、両親は健在──」顔にかかる髪を払い、ぼくを私に切り替える。曜日を確かめると水曜日。さぁ、今回も三日くらいがんばろう──。
そして城ヶ崎君は宣言する。「この世界を破壊したい」と。
閉ざされた海辺の街で、ぼくと彼女は今日も出会う。
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Posted by ブクログ
高2少女の海野幸(うみゆき)の心の中に成立する閉じた世界で、11歳の女子小学生城ヶ崎君と17歳高2男子のぼくが綴る物語。入間作品の感想はいつも上手く言葉に出来ないが、現実と精神世界で展開される物語は自分の好みです。あとがきで「夏を背景にしたラブコメ」とあるけど、精神世界の”ぼく”が現実世界の”うみゆき”を想う姿は確かに「ラブ」を感じさせます。結論、面白かった。何度か読み返したい小説でした。
Posted by ブクログ
静かな夏の町並の描写や、不明瞭な主人公が迎えた結末は好きポイント。
独特な世界観・設定は、細かい点が気になったかな(過去軸から未来の情報を仕入れる点等)。
あと作者氏は相変わらず不審な青年の描写が上手い(全力褒め言葉)