あらすじ
累計15万部突破!シリーズ最新作
私は2016年、『社会人1年目からの とりあえず日経新聞が読める本』を出版しました。
日本のGDPや貿易収支、国債発行残高、日経平均など、「ビジネスマンが最低限知っておくべき数字」について解説したものですが、おかげさまで、図解版を合わせてシリーズ累計15万部のヒットとなりました。
それはとてもうれしいことなのですが、読者の方から、日経新聞に載っている経済数字、景気指標の意味はわかるようになったのに、
「日経新聞を毎日読まなきゃ、と思うのに挫折してしまう……」
といった声も、多く聞こえてくるようになりました。
話をよく聞いてみると、1面から一字一句、すべての記事を読もうとしていることが少なくないようです。
最初に言います。
慣れないうちから、全部読む必要はありません。
むしろ慣れるまでは、強制的に半分捨ててでも、読む量を減らすべきです。
つまり、日経新聞を読むにはコツがいるのです。
なのに、あの梅棹忠夫先生が大ベストセラー『知的生産の技術』(岩波新書)で書かれているように、「学校では知識は教えるけれど、知識の獲得のしかたはあまり教えてくれない」ため、そのコツを知らないという人があまりに多いのではないか。
だとしたら、まさに「宝の持ち腐れ」で、非常にもったいないことです。
そこで私は、続編といった形で、
日経新聞のどこを読んでいいかわからないという人が、
読むべき場所がわかり、必要な情報を効率的にインプットし、
その成果をアウトプットまでできるようになる。
その結果、世の中の動きをつかみ、
経済の先行きを見通せるようになる
ことを目標として、本書を執筆することにしました。
私は現在、帝京大学の学生に経済学などを教えていますが、その前は野村證券に38年間勤務し、ソウルやパリなど海外の支店長も歴任してきました。
野村證券では、早く一人前の証券マンになるために、それこそ日経新聞の読み方、情報の取り方などの基本から、現在起こっていることを把握する力、経済の先行きを予測する力を徹底的に叩き込まれたものです。
本書では、私が38年間実践していた日経新聞の読み方、情報の活用の仕方を惜しみなく披露していきたいと思います。
本書で読んだことを実践していただくと(これが一番大事!)、視力が回復するかのように、世界がよく見えてくるはずです。
【こんな方におすすめです】
・毎日、日経新聞を読むのが大変
・そもそも、日経新聞のどこを読めばいいかよくわからない
・毎日読むのが続かず、途中で挫折してしまう
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
新聞を毎日継続してよむには時間やエネルギーが足りなかったけれど、そこを何とかしてでも読み続けたときの絶大な効果に納得。楽しく読むためのコツや着眼点が分かり、新聞に費やす時間をなんとか作ろうと、意欲が高まる。
Posted by ブクログ
1.投信を扱うようになり、世の中の情勢に詳しくないと顧客に迷惑がかかるので日経新聞を読み始めました。しかし、なにも頭に入ってこず、ただ読んでるだけでした。この状況をなんとか変えたくて本屋に寄ったところこの本に出会いました。
2.野村証券で支店長まで登りつめ、かつ現在は大学教授になった経済のプロが38年間実践していた日経新聞の使い方を述べてます。基本、初級、中級、上級に分かれてます。
大切なのは、顧客に説明することを前提に読んでいくことです。ただ読む、書き写すだけでは意味はなく、初心者が日経新聞に向き合うにはどの段階からやっていけばいいのか、どう世の中の流れを理解していけばいいかが書かれてます。
3.今までは気になった記事だけ読んで満足してました。しかし、顧客にアウトプットすることを意識するとやはり違います。野村証券のトップクラスになれば、日経新聞を徹底的に活用するということがよくわかる1冊でした。
自分の場合まず実践するのは深読み→軽読み→徹底した深読みとアウトプットです。今の自分は、新聞で得た情報をただ知識として頭に残すだけになってます。いわばコレクターみたいなものです。しかしこれではなんの役にも立ちません。実践してこそ真価を発揮しますので、とにかく実践しかないです。
Posted by ブクログ
ここに書かれている内容を全て実践できるのが理想だが、正直難しいと思う。
特にスクラップブックにまとめるのは面倒だし時間がかかりそうなので、何か代わりの手段を見つけたい。
ポイントを押さえて読む方法や日経新聞を読む上で知っておくべきことを理解できたので、できることから実践したい。
新聞を読む中で疑問に思った単語をまとめたり、あるテーマについて新聞記事に書かれた内容だけを点として見るのではなく、その背景や今までの流れを踏まえて線として見ることは今からできそう。
Posted by ブクログ
社会に出てニュースは毎日チェックするように、日経新聞は読んだほうがいいといわれていたけれど、最近のニュースはワイドショー化し、日経新聞も何をどう読めばいいのか、日経に限らず新聞を読む、読み解く、自分のものとするとはどういうことなのか。
今回の本はその第一歩を踏み出す知識をくれた。
まず第一章にある「土曜日版」を一週間かけて読むことから始める。半分に切って広告を切り取って奇数ページのみ……。
この本は2019年7月に刊行されたものなので、著者が取り上げている内容の未来での顛末を知っていたりもする。
けれどこの本を読むことにより、2019年、つまりコロナ禍前にはこんな話題が気になるニュースとして世界の話題となっていたのかと知ることができた。
その後の2020年から現在までもちろんいろいろな事があったけれど、ほとんど話題の中心は新型コロナウイルスに関する事柄で関心事で、現在までの3年間があっという間に過ぎたと感じている人も多いのではないだろうか。
私もこの3年、時が止まっていたかのような感じだ。
これから新聞を読む力をつけて、今の日本の経済や世界情勢が分かるようになっていきたい。
Posted by ブクログ
日経新聞の合理的な使い方について学んだ。
難しくてもとにかく一つの新聞を読んでみることが重要だと感じた。そうすれば何が分からないのかが見えてくるし次にも繋がるんだなと。
その上で方法論として、ABCDEFや、政治や企業のトップの顔リストを作るなど、すぐに実践に移してみることができるものが紹介されていてよかった。
Posted by ブクログ
「新聞を読むことの習慣化」を目的に、この本を読み始めました。いざ日経新聞を読むにしても、普段読む習慣がないため、習慣化するにはかなりハードルが高く、「どこを読めば良いんだろう?」と感じていました。しかしながら、この本のタイトルにもあるように、「読む技術」「活用する技術」を学び、「このように読んでいけば良いのか!」と思えるようになりました。
・「深読み」→「軽読み」→「徹底的に深読み」
・着目すべき数字
・アウトプットの重要性
上記3つは特に私がこの本から学ぶことのできた点で、今後は上記の点を意識しながら、「新聞を読むことの習慣化」に取り組んでいきたいと思います。
Posted by ブクログ
日経新聞…読むにも活用するにも、コツがあります。
まずは土曜版を1週間かけて「深読み」する。コツは、広告欄やマーケット商品のページ以降を切って捨てて、文字量を減らすこと。
アウトプットにはブログ開設が良いぞ…!
電子版は1年間使わない。
Posted by ブクログ
今日は4月1日、多くの企業で入社式が行われているはずだ。実際、私のオフィスの近辺でも、紺のスーツに身を包んだ新入社員たちが集団で固まっているのを、何組かみかけた。必ずそうなるという訳ではないけれども、学生から社会人になって、日経新聞を読み始める人も多いだろう。私自身もそうだった。入社して、結婚して独身寮を出てからずっと、海外勤務の時代を除いて、ずっと日経新聞を購読している。私もそうだったけれども、日経新聞は、大学を卒業し社会人になったばかりの新人にとっては、読むのが簡単な新聞ではない。本書の筆者は、野村證券に長年勤務されていた方だ。証券会社の社員ほど、日経新聞の情報が必要な人たちも多くはないだろうから、筆者は、日経新聞を読むプロと言っても良いと思う。そのような、プロが、主として新人・若い社会人向けに、日経新聞の読み方を指南したのが本書である。
プロらしい面白い視点も多かったが、さすがに社会人経験40年を超える私にとっては、初歩的すぎる指南書であった。