【感想・ネタバレ】酔いがさめたら、うちに帰ろう。のレビュー

あらすじ

生きてて良かった! そう思える、幸せ……。アルコール依存症で離婚、10回の吐血、再飲酒(スリップ)、そして、ついにアルコール病棟に入院することになった、元戦場カメラマンの「僕」。そこで出会った個性的な面々との生活が、僕を変えた。うちに帰りたい――。依存症を克服し、愛する元妻、子供たちとの時間を取り戻したが、そこには悲しい現実が……。笑って泣ける私小説。浅野忠信・主演で映画にもなった名作――「不器用でも抱きしめようとする生き方に、心、動かされました」(浅野忠信)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 鴨志田氏が亡くなっているからこそ、しんみりと冷静に読める。しかし、彼がいまも生き続けたら何を書いたのだろうか。それは、冷静に読めることでも無いかもしれないし、なんというか、いろいろと考えてしまうけれど、それでも読んでみたかったなぁ。
 中島らも氏もそうだけれど、アルコール依存症というのは、死に至る病であると思う。

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2015年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分自身、相当な酒飲みと思っていましたが、これを読むとまだまだ大丈夫なんじゃないかと妙な自信を抱いてしまう、そんな一冊。

アルコールに由来する様々な病的症状はおぞましいほど深刻なのに、妙にそれを感じさせない明るさが全編を包んでいるから不思議。

とはいえ、家族が心配するのをよそ目についつい飲んじゃう主人公には、少々苛立ちを覚えることも。

同じ酒飲みからすると、どうせ飲むなら他人に迷惑をかけるなよ、と思ってしまうので。

だけど後半、余命を知った後にようやく自身の過去を振り返る姿を見ると、何となく私自身の行く末を見たような気がして共感。それ故か、最後はなんかホロっと来てしまいました。

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2014年11月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

内容としてはとてもつらい事を書いているはずなのに、「おかゆ念仏作戦」や、カレーで一喜一憂するシーンなど、微笑ましく感じるところがあるのがすごい。
一番最後の体験発表の、「三百万の罪なき人々の死の歴史より一人の女性の死のほうが大切だったのです。」という台詞には鳥肌がたった。

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2015年12月05日

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