あらすじ
滋賀の片田舎に住む私たちは、「JKでヤってない」ってだけでかなり取りこぼしてる。だから廃れたSNSで、ちょうどいい男を探すことに……。都民でも府民でも道民でもない、「県民」の心の底にある揺らぎを掬い取った「R-18文学賞」友近賞受賞作をはじめ、切実すぎるのになんだか残念、でも胸が熱くなる、デビュー短編集。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「県民には買うものがある」「ポニー、虹をごらん」「シー・イズ・メイ」「CV:ユキハライッサ」「続きはオフラインで」
R-18文学賞、友近賞受賞作を含んだ5話収録。
表題作は滋賀の片田舎に住む、いわゆる「県民」の女子高生が主人公。
地方都市で生活する者の絶望と、SNSを介しての希望がリアルな心情と共に描かれている。
他、現実の世界で不器用にしか生きられない人達がSNSの仮想空間の中で自己表現をし、なりたい自分になり、悩みながら必死に生きている姿に共感する。
イタくてバカでどうしようもないけど、リアルな人達がそこにいた。
Posted by ブクログ
わたしも「県民」だからわからなくもないけど、ここまでコンプレックス強くはないから、ちょっと冷ややかな目線で読んでしまうのよね。
R18のサイトで読んだ時と結局読んだ印象は変わらなかった。
なんかこう若い子たちの脆さと愚かさを、いい力加減で書いているなぁとは思った。
ご本人がお若いからこその作品が並んでいて、笹井さんの10年後はどんな作品になるのか楽しみだなーと思った。