あらすじ
その言葉も一流。イチローの肉声に酔いしれる
引退後の独白まで過去二十年「ナンバー」に掲載されたインタビューを全収録。二〇一〇年刊行「イチロー・インタヴューズ」の増補版。
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Posted by ブクログ
抜群に素晴らしいですね。その内容の濃い事濃い事。それでいて、決して読みづらいものでは、全くない。スラスラ読めます。スラスラ読めるのに、何度も立ち止まってしまいます。更に、一度読んでハイ終わり、ではなく、何度でも再読に耐える内容でもある。うむ。素晴らしいですね。
2000年~2019年までの間に、スポーツジャーナリストの石田雄太さんが、イチロー選手にインタビューした記事を纏めたもの。めちゃくちゃ端的に説明すると、この本は、そういう本です。それだけなんですが、それだけが、とんでもなく面白い。
イチロー選手の言葉の素晴らしさは勿論のこと、それを「引き出した」石田雄太さんのインタビュー方法の素晴らしさも、お見事なものなのでしょうねえ。素晴らしい人物の素晴らしい言葉を、いかに「語らせるか」という事でしょうか。うむ。お見事ですね。
イチロー選手の言葉は、本当に興味深いのですが、彼は決して、難しいことは言っていない、と、思うのです。凄くこう、当たり前のこと、当然の事ばかり、言っている。分かり易いんですよね。独特の言い回しが面白かったりしますが、基本的には、至極真っ当な事を、言っておられると思うのですよね。
でも、それが、あまりにも、面白い。これほどまでに、しっかりとした分かりやすい言葉で、自分という存在を伝えられるものですかね?と驚愕します。全然、なんというか、奇を衒っていない、と、思うのです。イチロー選手の本分は、プロ野球のプレーであり、言葉を語ることではない。それなのに、とんでもないレベルのプロ野球選手であり、その語る言葉も、至極真っ当でありながら抜群に興味深い。本当になあ、とんでもねえなあ、って思いますね。
落合博満さんも、とんでもないプロ野球選手でありながら、圧倒的に真っ当に普通に素晴らしい言葉を数多く話した人だと思うのです。個人的には、プロ野球選手としての落合さんより、中日ドラゴンズの監督、落合監督としての時代のほうが、圧倒的に好きなのですが、落合さんの言葉も、凄く普通。なのに抜群に面白い。
イチロー。落合博満。この二人は、絶対に、似ていると思うのですが、全然対談とかしてないんですよね。二人とも、似すぎているが故に、お互いを受け入れられないのかなあ?とか、変な邪推をしてしまいますが、、、
まあ、なにしろ、このインタビュー本は、とてつもなく面白いです。イチロー選手、本当に素晴らしい。そして、これらの言葉を引き出した石田雄太さんの功績も、本当に素晴らしい。いやもう、自分が死ぬまで読み返し続けることが可能な一冊だと思いますね。