あらすじ
学園カーストの中間層、冴えない顔の高校生・西野五郷は界隈随一の異能力者である。
ダンディズムを愛する彼の毎日は、異能力を使ったお仕事一筋。常日頃から孤独な生き様を良しとし、シニカルなオレ格好いいと信じてきたのだが…。
このお話は西野少年が、素敵な彼女を作って高校生活を謳歌する為、あの手この手を用いて学園カーストを駆け上がらんと奮闘するも、一向に登れそうにない、なんちゃってハードボイルド物語(学園異能バトル付き)である。
感情タグBEST3
なかなか好き
冒頭から間違いなく説明不足であり、何がなんだかわからないという人もいるかも知れない。
ただこの作品、要は「ハードボイルドを気取ったギャグマンガ」。
早めにこれに気が付くと、なかなか面白い。
展開はあくまでもハードボイルド系で、チート的に強いが変な顔の主人公が、訳の分からない行動を取り続ける。
高校生なのに制服でバーで酒を飲んだりというのもまた変。
でも、その変さを狙っているのよね。
強いけど抜けているというところを理解してあげると、こういう切り口の作品はなかなか他に無くていい感じ。
ある意味「ザ・ファブル」とも似た面があるけれど、本作の方がより現実味が薄く突き抜けている。
「エルフェンリートのルーシー」か「リゼロのレグルス・コルニアス」かと思わせるような無敵の能力についても、おいおい語られていく…のかな?
ギャグマンガだと分かれば親しみの湧く作品で、もう少し先まで読んでみたいと思わせる出来。
あ、最後に一言、少なくともこのマンガ版では、西野は「フツメン」ではなく「ブサメン」だと思う。