【感想・ネタバレ】帰り道を忘れた男たちのレビュー

あらすじ

一人ぼっちが不自由でも辛くもなく、淡々と孤独を甘受できる男。自分より他人を大切に思えるデリカシーを持ちあわせている男。そんな男の後ろ姿ほどセクシーなものはない……。銀座の高級クラブ「姫」のマダムから、数々のヒット曲を放った作詞家、そして直木賞作家へと華麗に転身した著者が、作家の鋭い感性でこれまで出会った男たちを素材に、女にとって魅力的な男性像を描く。

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Posted by ブクログ

字面を見れば、マイホームに帰らない男たちを批判しているようだが、著者の「帰り道を忘れた」とは、本来の男たる道を喪ったという意味。不良性を喪ったマイホーム主義者たちへの不満。最後の男たるべきの箇条書きなども、草食系などという時代の文脈からは、完璧に錯誤してしまっている。理解すらされないのかもと思えばうすら寒い気もするが、半面、カウンター越しにタバコふかしながら「男ってのはね」とやられるのも、薄らさぶい。

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2013年08月13日

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