あらすじ
昭和を代表する政治家、田中角栄。庶民派として、いまも根強い人気を誇る宰相は、この国をどこへ導こうとしていたのか。首相秘書官として間近に仕えた人物の証言をもとにした日経産業新聞の好評連載「田中角栄のふろしき」を大幅加筆のうえ、書籍化。
人たらし、人間ブルドーザー、闇将軍など、その人となりを描いた作品は数多あるが、政治家・政策家としての角栄の本質を描いた作品は極めて少ない。
本書は、エネルギー立国により日本を真の意味で独立させようとした角栄の真意、外交の真髄を多くのエピソードから描出する。この国の行方を真剣に考えた政治家の知られざる素顔を浮き彫りにする。骨太の人物ノンフィクションである。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
秘書官の回想だけあって悪いことは出てこない。
今にして思えば『決断』に忖度めいた事ではなく、自分で事実を把握していた様に思う。現在の政治家の様に答弁で顔を上げる事なく原稿を読むと言うことがなかった様に思う。相手の顔を見て話す、その姿を思い出す。
政治家の一面をよく捉えている一冊。
Posted by ブクログ
何となく気になって購入。
一気に読める内容。豪腕なイメージがあるが、気配りや恩に厚い人だったんだと認識。
22時には寝て、2時に起きて勉強していたとの事で、努力の人だったんだと認識。