あらすじ
「寿命とはこの世で魂を磨く期間である」
――現役臨床医(2014年当時)が綴る、寿命の本当の意味、今生における私たちのご縁とお役目、そして魂と肉体の磨き方まで。
「寿命というのは、その人がお役目を果たす時間ですが、同時にその人が『魂を磨く期間』でもあるのだと思います」
「自分がやるべきことをしっかりやる。迷わずに行なう。お役目を果たすということは、そういうことではないでしょうか」
「『自分への関心』が、結果としてさまざまな病気の予防につながることを覚えておいてください」
(いずれも本文より)
第一章 寿命とは「魂を磨く期間」でもある
第二章 私たちの魂は死ぬことがない
第三章 健やかに生きる
第四章 社会における私たちのお役目について
【著者プロフィール】
矢作直樹 (やはぎ なおき)
1956年、神奈川県生まれ。1981年、金沢大学医学部卒業。
その後、麻酔科を皮切りに救急・集中治療、内科、手術部などを経験。
1999年、東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻および同大学工学部精密機械工学科教授。
2001年、東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および同大学医学部附属病院救急部・集中治療部部長。2016年3月に任期満了退官。
主な著書には、『人は死なない』(バジリコ)、『天皇』『日本史の深層』(ともに扶桑社)、『おかげさまで生きる』(幻冬舎)、『天皇の国 譲位に想う』『日本歴史通覧 天皇の日本史』(青林堂)、『自分を休ませる練習』(文響社)など。
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Posted by ブクログ
平均寿命の定義を簡単に説明すると「ゼロ歳児の平均余命」です、平均余命というのは、その人があと何年生きられるかという「期待値」だとお考えください。寿命とは「この世でのお役目を果たす時間」ではないかと、私は感じています、お役目は人それぞれです。肉体はこの世界で魂が活動するためにお借りした貴重な道具(着ぐるみ・乗り物)であり、このふたつを「どちらも大事なもの」と考える視点こそ、充実した人生を送るための大前提だと思うのです。私が確実に言えること、それは助かる人と助からない人がいる、それだけです、普通の医師は、「救っている」とか「助けている」と考えていないと思います。「加齢と病気は紙一重」、がんという病気をとっても、若い時に発症したのであれば治療を急ぐ必要がありますが、70代や80代での発症は全般的に代謝率が低いこともあり転移も遅いもの、がんで亡くなったのか、それとも加齢現象の結果として亡くなったのか、よくわからないことも多いのです。生きるということは、毎日を「生き切る」ことだと思います、・緩急自在・融通無碍・審美眼
一生懸命になれるもの、きっとどなたもお持ちだと思います、私はそれこそが、私たちひとりひとりに与えられた天命だと思います。自分がやりたいからやる、この気持ちで無心にやること、それが心の浄化へとつながります、その積み重ねは「継続力」へと変わり、本人も知らないうちに仕事や家事などで発揮されます。一番大切なこと、それは「気づけば変わる」という事実です、知らないこと(無知)は罪ではなく、むしろ知ったあとの大きな喜びが待ってます。
Posted by ブクログ
目次の第一章がいきなり、”寿命とは「魂を磨く期間」でもある”で始まる!第二章のタイトルは、”私たちの魂は死ぬことがない〜身体は「天にお借りしている」ことを知る”と。
著者は現役東京大学大学院医学系研究科、救急医学分野教授という、西洋医学のお医者さんがスピリチュアルなメッセージを伝えていらっしゃることが、時代を感じる。
Posted by ブクログ
今世を生きる理由や生き方そのものについて、比較的分かりやすく書かれていました。読んでいても読みやすくスラスラと通して読むことができます。
専門的ワードも少なく、結論から入っていく内容で、ページ数的にも大変良かったと思います。
Posted by ブクログ
おびの、「寿命とはこの世で魂を磨く期間です」という言葉がこの本で紹介される世界観を伝えていますね。
医学の観点からも、
「霊・心・体」の全てのつながりをとらえる、ホリスティック医療というアプローチが進められているらしい。
部分部分の治療をしてきた西洋医療、人間の全体を見る東洋医療などを合わせたものは統合医療。ホリスティック医療では、身体は全てつながっているとい視点のなかに、霊、も含むところが新しいというか、その部分を著者なりに伝えているのがこの本でもあるように思いました。
寿命、というと平均寿命を考えるけれど、
その平均、というところを普段忘れているなーとあらためて。
どんなにばらつきがあるかなんて、全然考えていない。
だから、短命で死んでしまった際の悲しみとか、理不尽さに深く苦しむのかもしれない。
そこで著者は、寿命とは、「この世でお役目を果たす時間」だと繰り返し強調する。
人生は、命の長さではない、ひとそれぞれに与えられた役目を終えるまでの時間は人それぞれであること。
実際、私たちに個別にある肉体は、死を迎えますが、
魂はほかの世で全てつながっている。
私たちのもとはたったひとつ、そこから魂として分裂した「分け御霊」という考えがあるそうです。
そして、自分の身体は天からお借りしているもの、だと。
気になるところは結局自分の気持ちの持ちよう次第、というのはたしかにそうで。
感性のお話にもあったけれど、
_私たちに必要なのは、身体に傷をつけることではなく、「五感」のフル活用です。
五感のトレーニング方法も人それぞれ。どうやって身につけているのか、感性の高い人も参考にしながら学んでいきたいですね。
大事なのは、自分への関心。
そのために日々自分の調子やしたことを記録する、書きだす。
不調はいきなり起こらないから。
自分に注意することが、の予防につながる。
そして、不調や前兆に気づいたら病院に行くことをすすめています。
…
お役目、のお話だけれど、
では、その役目とはなんなのか、が肝心ですよね。
仕事とは、やりたいことは、について、『大人の進路相談。』でも考えていましたが、
自分にも使命がある、くらいにゆったりと考える、というアドバイスが述べられていました。
_自分が今この世界で生きていることに感謝しながら夢中になれることに取り組む、それだけでいいのです。
夢中になれること=天命。
「中今」。
好きなこと、自分に合うものからは多くを得られる、学べる、生き生きする力になる。
立ち位置を知ることも大事だと。立脚点のお話に重なる。
どんな背景で、関係性で、自分が今これをすることになったのかとか、現代は社会が複雑化していて見えにくいけれど、自分に縁があって自分でやろうと決めたことを認めること。覚悟みたいなものかなー。
自分自身の果たすべきお役目で頑張る中で、その姿を見て自分も頑張ろうと決意する人が必ずいる。
その中で、人がやりたがらないようなこと、無駄に思えるようなこと、自分がしなくてもいいと思うようなこともあえて行う。清め、お祓いのようなことを積極的に実践する。自分の内外の浄化になるらしい。
そして、いつも足りているのだということに気づく、気づいていたい。
その他たくさん、心に留めておきたいことが…
磨き方?
「磨かれ方」のほうが本書の内容と合致しているような気が…
あと著者の思想が若干偏っています。
強い左巻の方だったら読むのを途中でストップしてしまうかもしれません。