あらすじ
炎上中の本能寺にタイムスリップして織田信長の命を救い、歴史を変えてしまった俺、黒坂真琴。関東征伐を終えて城に戻った俺と違って、征夷大将軍である織田信長はすぐ九州へ向かい島津を攻め落としていた。ついに国内に敵がいなくなった信長は、俺の勧めもあって「日本国統一宣言令」を出した。そして関東の乱での功績から、俺は「大納言の位」と共に愛する故郷・茨城――すなわち「常陸国」を賜ることに! さらに常陸国の統治のために新たな城を築くことになったけど、俺にはこの新たな城でやってみたいことがあって……!?
信長生存ルートを描く戦国歴史ファンタジー、新たな時代を描く第四幕!!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
事前に予想していたとおり、常陸での領地経営がメインの内容
これまで真琴は織田信長の下で信長の許可を背景に様々な改革を行ってきたわけだけど、城作りや町作りの段階から自由にできる常陸に移ったことで彼の本領や望みがはっきりと形になっていくね
……その中であんな城も形になってしまったわけだけど。萌グッズで満載にしていた自室の再現を自領のシンボルとなる天守閣でやってしまうのは幾ら何でもドン引きですよ……?
おまけにその萌に満ちた城を建築する上で歴史的に名の知られた美術家を欲望の赴くままに遣うってかなり思い切ったことをやっているね!
あれ、金が有り余っているのと真琴に逆らえる人間が少ないからどうにか成り立っているけど、世が世ならあの天守閣を理由に謀反を起こされたっておかしく無さそうな…
ただ、巫山戯た外見に反して城の造りや領地経営に関しては問題ないどころか、現代知識を利用して最先端のものをやっているのだから尚更手に負えないのだけど
そう言えば、この巻では真琴に付いてきた者達もその能力を発揮し、然るべき役職につくようになってきたね
真琴がファン精神から集めた人材がゼロから色々と作り上げなければならない常陸において貴重な戦力となっていることが判るね
意外だったのはお江がまだ側室になっていない点か
前巻にて一気に側室が増えた流れからお江も常陸に着いてすぐに側室に成るかと思っていたのだけど。
いつの間にか色々と育ち、更には学校で女子供を教える立場にもなった。既に真琴に取って茶々や初と同じく欠けてはならない存在になっているのだから、いい加減関係性を明確にしてもいいと思うのだけどね