あらすじ
これからあなたを、ヴィクトリア朝の世界へご案内します。あなたのあこがれの社会できちんと暮らしていけるように。『ダウントン・アビー』や『嵐が丘』に登場するような女性が実際にどのように暮らしていたか知ったら、きっとあなたは驚くはずよ……。衣服、トイレ、入浴、ダイエット、結婚、初夜、避妊など、約200点の図版を交えて、ヴィクトリア朝時代のイギリスやアメリカの女性のありのままの暮らしを紹介。読んで楽しく、驚きの事実が満載のユニークな歴史ノンフィクション。/【目次】こんにちは、自堕落さん/第1章 服を着る――恥ずかしい部分を上手に隠す方法/第2章 バケツに排泄する――忌まわしき生理的欲求/第3章 油断ならない入浴/第4章 月経――あなたはまちがっている/第5章 ダイエット――あなたは小さなプディングバッグ/第6章 美――焼き、厚く塗り、詰める/第7章 求愛――自分からは言い寄らない/第8章 結婚初夜――ばかな殿方と契りを結ぶ/第9章 避妊とその他の神を冒涜する行為/第10章 良き妻――夫をできるかぎり怒らせないための方法/第11章 家庭を正しく営む――緩やかな支配/第12章 公の場におけるふるまい――辱めと危険と博物館を避ける/第13章 ヒステリー――ヴィクトリア朝時代の生活においてちっとも愉快ではないこと/第14章 秘密の堕落行為――「いぼと小さい乳首はこれに起因する」/結論 パンティが恋しい/謝辞 抱擁を! あなたに抱擁を!/参考文献/解説=村上リコ
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
馴れ馴れしい語り口調で創作作品の耽美なイメージを現実でぶち壊す、ヴィクトリア朝貴族の生活ガイド
上流であろうと、であるからこそ不衛生さ・不健康さから逃れられない
農村は農村で貧しさ・不衛生さはあるが、都市特有の水源汚染や煤煙と比べると古来の人々の生活スタイルに近いだけましな面もかなり......
Posted by ブクログ
一際目を引く表紙から始まり、著者が読み手を
ヴィクトリア朝…女性が清潔に生きるには
過酷な時代ににいざなってくれます。
まず服を着て、それからトイレ。お風呂にダイエット、
化粧に結婚生活、などなど。
第2章の内容が衝撃的でヴィクトリア朝時代を
「こんなきれいな服を着ているけど実は…。」と
見る目が変わってしまいそうです。
清潔な現代日本に生まれてよかった。。
Posted by ブクログ
面白かったです。ヴィクトリア朝の女性の下半身事情や、優雅に見えて不衛生極まりない生活など、着目点が良かった。
風刺や皮肉めいた語り口調は読み始めは面白かったものの半ばからヒートアップしていき、実に下品でいちいち突っかかって子供みたいな皮肉をぶちまけているので、すこしうんざりしてきて疲れました。
Posted by ブクログ
ヴィクトリア時代のイギリス小説を読んだりすることから、予備知識のためということで手に取ってみた。
主に風俗・性に関わる内容が多く、正史では語られない側面に触れることができた点はよかった。
ただ、文体がややクセがある。
主人公が19世紀のイギリスにタイムトリップしたという設定で、女性案内人がエスコートしてくれるというもの。
終始口語調で、どこまでがジョークでどこまでが真実かがわかりにくく、その点はストレスのかかる著作であった。