【感想・ネタバレ】知ってはいけない 医者の正体のレビュー

あらすじ

「何を根拠に『様子を見ましょう』とか『大丈夫』とか言うの?」
「同じ症状でも、医者によって薬の出す量が違うのはなぜ?」
「有名大学の附属病院はやっぱり優秀なの?」
「神の手と呼ばれる外科医には、どうすれば執刀してもらえるの?」
医者や病院に一度は聞いてみたいことって、ありませんか?

大型総合病院から、町の小さな診療所まで勤務し、
10万人以上の患者と接してきて、
患者から多くの「すごく聞いてみたい質問」を聞いて答えてきた現役医師が、
医者や病院の実態を大暴露したのが本書です。
一度は気になったこと、この本に書いてあるはずです。

さらに、医療現場の実情に迫りつつも、
患者や患者の家族はどうすれば、より良い診療を受けることができるのかまでも、
しっかりと提言しています。
病院に行く前に、必ず読んでください。

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Posted by ブクログ

いくら高給とはいえ医師も人間ですので、患者も礼節をわきまえて接する必要があります。

患者側としては若いころは治る病が多いのであまり意識していないですが、年と共に治らないもの、重いものが増えてきてしまいます。はじめての事態にどうしていいか戸惑いもあるとおもいます。医師側は常日頃の対応であっても、患者側は初めてなのです。
そういった意味で、この本を一読することはとても意味があります。

最後のほうが特にためになりました。

位置No.2463
安楽死とは、医者などが薬を使って死期を早めるという行為です。日本では原則として、安楽死は認められていません。
尊厳死というのは、治らない病気にかかった時、本人の意思によって延命治療を積極的に行わないということです。
ちなみに安楽死も尊厳死も、本人の意思なく行うのは禁止されています。また、治る病気なのに延命をしないのもダメです。

位置No.2455
最期を迎えそうであり、容態が急変すると、救急車を呼んで治療を受けたくなります。ただし、単に救急車を呼んで治療を受けると、無言で「私は最大限の医療を受けたい」と言っているのと同じになります。そのために点滴であれ、呼吸器であれ最大の治療を受けることになります。

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2022年03月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

付き添いの人を連れて行くとしっかり説明が聞ける。
他に考えられる病気、必要な検査はないか、聞く。
バランスのよい食事、は解明されていない。

バンパイア効果=吸血鬼の一種。質を低下させて行動すると、ほかもそれに合わせざるを得なくなる現象。

9時から外来、でもその前に入院患者を見ている。
待ち時間は解決されなくても致命傷にはならない。
予約は、時間を分散せせるだけ。歯医者のようにならないのは、医者は患者を断らないから。

日本の医療費の制度「DPC」が関係している。入院中に他の診療を受けても費用は同じだから、他の科にはからせない。診療科を指定して、見てほしいということ。
入院が長引くほど病院は損をする。

医者は症状が悪化させないこと、が目標。
ミスを罰すると、ミスの報告が減る。

医療は経験値が大事。自費診療しかやっていないところはやめたほうがいい。
ジェネリックは、有効成分が同じだけ。元の薬と同じではない。他の成分まで同じなのは、オーソライズド・ジェネリック。
バリウム検査をうける医者は少ない。
大腸内視鏡は医者も受ける人が多い。
眼底カメラは受ける人が多い。健康診断には今はなくなった。
治療方法のガイドラインは、Mindsガイドラインライブラリ、がん診療ガイドライン、がある。
東日本のほうが人口あたりの医師数は少ない。
地方の悪い点は、医療が遅れていて専門医が少ない。たらい回しがないことはよいこと。
地方にいるなら、主治医をつくること。

昔は大学病院に入るのが普通だった。それで地方に派遣された。
今は臨床研修制度で、一般病院に就職する医者が増えた。
病院都合で個室になる場合は、個室料は払わなくていい。
水やお茶をお見舞いにする。本、ハンドクリームもいい。
訪日外国人では7.2%が医療費を払っていない。
診断書には、何を書いてほしいか、伝える。
外科医は手術をしたがる。技術習得のため。

救急車を呼ぶだけでは、最大限の医療を受けることになる。
尊厳死、自分の希望を伝える。
医者はただ延命のための治療をするが、患者の希望はいい人生を送ること。

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2025年03月10日

Posted by ブクログ

暴露本というよりは、著者の想い(医者の正体を知れば医者への不信感は減り、良い診療も受けられる)というものがベースになっていました。
特に参考になったのは医者の使う用語が一般人の考えるものとは違うということ。
「治療」→「病気をなくして健康な状態にする」ではなく、「医療行為によって、完治に限らず、状態をよい方向に向かわせること」
「合併症」→手術や治療・検査にともなって起きることがある病気・状態

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2019年08月16日

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