あらすじ
こんな裏話知らなかった!
世界遺産に眠る45のストーリー。
世界遺産は観て楽しむもの。そう思っていませんか? ですが、実は世界遺産には知って楽しい多種多様な逸話・伝説もたくさん残されているのです。空気から肥料を生み出した産業遺産や、ジャガイモが供えられるお墓、10カ国が保有する遺産、2枚の地図が禍根を生んでしまった遺跡……。知ればもっと興味が湧くエピソードを、世界遺産アカデミー主任研究員の著者が語ります。過去から現在に続く歴史のなかで紡がれてきた「読む世界遺産」で、世界の多様性に触れてみませんか。
【目次】
第1章 有名世界遺産のひみつ
第2章 知られざる世界遺産のひみつ
第3章 崖っぷちの世界遺産のひみつ
第4章 「世界遺産」というひみつ
第5章 映える世界遺産のひみつ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これまではほとんど知識がなかったので、世界遺産に対する興味と解像度が少しだけ上がりました。写真が少ししかないのでネットで画像を調べながら読みました。
「何のために世界遺産に登録したのか?」 ”後の世代に残すため”という理由があると思いますが、そこに至るまでいろんな歴史や世界情勢があって、それぞれ違うということも理解したうえで見学(する機会があれば)したいものです。
破壊されたままを残すか、かつてのように美しく再建させて残すか。歴史地区にはこういう闇の部分もあります。
また、世界遺産のアンバランス(ヨーロッパが多い)を解消すべく、「グローバル・ストラテジー」によって、あまりメジャーな観光地ではない場所も登録されるようになったそう。
伊勢神宮が世界遺産に登録されていないのは、20年に一度「遷宮」を行なっており、世界遺産保護の考え方と違うから。一方で下鴨神社の敷地内にマンションが建てられたのは、保護の資金面の事情があったりします。その場所ならではの事情を知るのも世界遺産の楽しみ方のひとつですね。