【感想・ネタバレ】私の胸は小さすぎる 恋愛詩ベスト96のレビュー

あらすじ

「あたりまえみたいな顔をして/ふたりで旅する話をしている/明日のくるのがなんだか不思議だ/どうして一緒にいるんだろう/愛だなんててれくさい──」(『歌の本』所収「どうして一緒にいるんだろう」より)。処女作から60年以上、想像力の高みを拓き、今も現代詩をリードする世界的詩人の著者。彼の全詩作品より、愛と恋の宇宙を感じる95の恋愛詩を厳選。新作1編を加えた貴重なベストセレクション。

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Posted by ブクログ

私の中に行くあてもなく澱んでいた感情が谷川さんの言葉によって昇華されていった。ああ、こんなふうに言いたかったのか、とよく知る言葉のはずなのに、初めて気づかされる表現に胸を打たれる。工藤直子さんの「こころ」を読んだとき以来の衝撃で、思わず嗚咽が溢れた。中でも、その言葉がなければという「後悔」は涙が止まらなかった。

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2023年11月12日

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