あらすじ
1985年、北関東の県立高校3年生木島夕子は、都内の予備校生・辻島衆二と文通を始めた。手紙の言葉だけを頼りに純真な恋を育てた2人は、共通のファンであるロックバンドの武道館公演の席で初めての待ち合わせをするが――。爆風スランプの名曲「大きな玉ねぎの下で」に秘められたせつなさあふれる物語。
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Posted by ブクログ
同タイトルの楽曲が好きなので、思わず手に取った一冊。
決して鮮明ではないが、一枚フィルターを通したような、そんな風景や情景がじんわり伝わってくる。
読んだ後、温かい気持ちになれる。
そんな感じ。
Posted by ブクログ
ご存知「爆風スランプ」のリーダー:サンプラザ中野氏の小説デビュー作。
この曲、実は大好きなのである。
というのも、実はオレの出た大学は日本武道館のそばにあったからだ。
この曲の歌詞に出てくる「千鳥が淵」「九段下」などの地名が非常に懐かしく、情景が目に浮かぶ・・。
当時、日本武道館でアーチストがコンサートをやる時・・・
チケットを持っていなくても北の丸公園(日本武道館はこの中にある)にいると、リハの曲とか聞こえてくるのだった。
そんな意味もあり、書店でこの小説を読んでみる気になったのだ。
読後の感想としては、「可も無く不可もなく」というところかな・・^_^;
自分の両親の高校時代の思い出を娘がたどり、思いがけない事実を知るという話。
小説の中には「爆Pスタンプ」というバンドが登場し、日本武道館でコンサートをやるわけだ。
最初はこの曲の歌詞どおりの悲恋ストーリーが小説になったのかと思ったが、少々違っていた。
どうせなら、この曲の歌詞通りの話であるほうが、どちらかといえばよかったような気もする。
「大きな玉ネギ」という意味をご存知無い方へ。
実は日本武道館の屋根のてっぺんにある擬宝珠(ぎぼし)という飾りが「玉ネギ」に似ているのです。