あらすじ
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陸海空の作戦において「気象」を考えずに行動することはできません。天候は常に晴天というわけではなく、視程が短くなる曇天や夜間、濃霧、砂ぼこり、視程だけでなく兵士の体力を奪う雨天、部隊の行動を極端に阻害する積雪・泥濘など、時間や場所、季節によってさまざまです。もちろん、銃弾、砲弾、ミサイル、航空機などは風、気温、気圧などあらゆる環境に影響されます。戦場において「気象の正確な知識なしに勝利を収めることは不可能」といっていいでしょう。いかに天候を「味方」にするかが指揮官に求められる資質です。本書ではさまざまな戦史を見ながら、気象と戦術の関係を解説します。
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Posted by ブクログ
ナポレオン戦争や太平洋戦争、ベトナム戦争、中東戦争などを見ていくことで、気象が戦いにどのような影響を与えたのかを、戦術において気象が重要なファクターであることを解説している。 気象に応じた装備をしているか、気象を味方につけることができたかが戦いの趨勢を分かつことになる。主に扱われているのは過去の戦争であるが、その戦訓は現代にも有効なものとなっている。テクノロジーの発展により克服できそうなものであるが、実際には当時よりマシな程度である。人間が活動する以上、どうしても気象の影響は受けてしまう。強風下では航空機の運用は困難であるし、太陽面フレアによる電離層かく乱は通信に大きな影響を与える。電離層かく乱は通信機器の発達した現代だからこそ考慮しなければならなくなった現象といえる。
Posted by ブクログ
いずれ小説を書く時のネタにならないかと読み始めた。
雨や雪、暑さや寒さが兵隊たちの行動を阻害するのは知っていたけれど、これほどまでに影響が出るのかと、しみじみ思った。
また、「実際に目で見えること」の大切さ、近代化された米軍でも、そこは大事にしているということが、新鮮だった。何より、近代化を進めた彼らをもってしても、そのために得られた勝利を「15年かけた」ということを知っているという事実。
米軍が強いわけだ。
気象だけでなく、「人を作るのは10年単位」ということを学んだ1冊だった。