あらすじ
認知科学の分野で「噺家の熟達化」を探究してきた落語研究家は、心理実験に加えて数理的アプローチによる数値実験という新たな武器を手に入れた。その気鋭の研究者が、コンピュータを自在に動かすプログラミング思考の発想を使いこなして、自らの思考を整理し、わずかな労力で作業効率を格段に高める極意を伝授する。本書が提唱するのは、二度手間、三度手間をあらかじめ防いでしまう順次処理、日常に潜むルーティンから時間を生み出す反復敏感性、そしてわずかな操作で多くの手間を省く条件分岐という三原則が、創造的問題解決にも活用できるという、文理を自在に行き来する著者ならではの思考術だ。情報過剰時代の荒波をたくましく乗りこなすための実践書!
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Posted by ブクログ
「プログラミング思考」をうまく言語化している印象。ただし、この本の内容を日々から意識できている人も多いのかも。
自分自身を道具としていかに扱うかという考え方は面白く、その思考の注意点まで述べられている。個人的には本書で一番魅力的だと感じた点。
抽象的な記述によっていろいろな場面へプログラミング思考を活用できるようにしている。本書の内容を現実に適応して初めて内容を理解したと言えるだろう。
ぼんやりと思っていたことをはっきり記述してもらえて個人的には思考が少しクリアになった。
Posted by ブクログ
一度、作り出した手段は仕事においても普段の生活においても効率的に応用できるということをプログラミング思考を通して紹介している。
プログラマーなので、内容にしっくりした。
自分自身も演算装置にして問題解決をするという部分は、自身のリソースを認識するのは難しいだろうと感じた。
ただ、仕事を定式化して進めていけば無駄がなくなるので実践していくべきだと感じたので、その中で自分のメンタルリソースを把握出来るようになるのかもしれない。
Posted by ブクログ
プログラミングの基本の考え方、順次、分岐、反復を基にした思考を仕事に、いや其れだけでなく色々なフィールドに役立てる話し。実は書いてある内容は、仕事上既に実行しているものも少なくない。自然に効率的に物事を進めようとしている自分に気づいたりもした。自分を道具つまり演算装置にみたて思考することも、面白い。