あらすじ
かつては海ほど大きく感じた父親は、どうしようもないさみしさを抱えた、ひとりのちいさな男だった。
家族、故郷、仕事、若さ、記憶、感情……手の平から少しずつ零れ落ちていくように、大切なものをなくしていく父。
その人生と、別れを描いたエッセイコミック。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
子供が成長するにつれて、父の理想とする家族の絆がいつしか解けて薄れていく。それでも、病床の父の元に家族が再び集まるとき、作者の手向けた「お父さんは何もなくしていなかったじゃないの」の言葉が胸を打つ。
Posted by ブクログ
自身の父親にまつわるノンフィクション。昭和の父親ってたぶんこんな感じの人たちが多かったのではないか。良い面ももちろん負の面もあるが、自分が同時代を生きたということもあり情緒的に強く深く訴えるものがあり涙が抑えられなかった。