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かつては海ほど大きく感じた父親は、どうしようもないさみしさを抱えた、ひとりのちいさな男だった。 家族、故郷、仕事、若さ、記憶、感情……手の平から少しずつ零れ落ちていくように、大切なものをなくしていく父。 その人生と、別れを描いたエッセイコミック。
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Posted by ブクログ
子供が成長するにつれて、父の理想とする家族の絆がいつしか解けて薄れていく。それでも、病床の父の元に家族が再び集まるとき、作者の手向けた「お父さんは何もなくしていなかったじゃないの」の言葉が胸を打つ。
自身の父親にまつわるノンフィクション。昭和の父親ってたぶんこんな感じの人たちが多かったのではないか。良い面ももちろん負の面もあるが、自分が同時代を生きたということもあり情緒的に強く深く訴えるものがあり涙が抑えられなかった。
今まで読んでいた漫画から壮絶などん底人生を想像してましたが、そこまでとんでもないわけでもなかったようで安心しました。
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