あらすじ
完璧な婚約者を演じる彼に、私への恋心はみじんもない。
生活のために必死で働く23歳のアビーは愛も恋も知らない。空想でつくりあげた“完璧な婚約者”との恋愛話を憧れのまま周りに話していると、思いがけず慈善舞踏会へ招かれることに。婚約者の同伴は必須……困ったわ、どうすればいいの?ふとアビーの脳裏に、親友の兄で富豪のルークの姿が浮かんだ。慈善の目的だと彼に頼みこみ、練習のためキスを試してみると、アビーの体に熱い震えが走った。いったいこれはなに?陶然とする彼女をよそにルークは涼しい顔で念を押した。「今夜一夜かぎり、2時間が過ぎたら終わりだぞ、シンデレラ」
■さまざまな愛の形を紡いできた人気作家メラニー・ミルバーンが描くのは、せつないシンデレラ・ロマンス。ヒーローに愛されていないと知りながら、彼への想いを止められないヒロインは……。
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Posted by ブクログ
色々と考えさせられた内容でした。
ヒロインのアビーは孤児ゆえに幼い頃、里親家庭を転々としてきたという過去があります。
そのため、嘘で飾り立てた自らの過去-特に恋愛体験をコラム記事に仕立て、人気コラムニスト・恋愛相談のエキスパートとして活躍しています。
そんな彼女がいるはずもない幻の「婚約者」を公表しなければならない羽目になり、親友の兄ルークにその役目を頼み込んだことから物語りは始まります。
アビーが嘘をついたことの背景は彼女の生い立ちに起因するものと理解は出来るものの、やはり許されないことです。
普通、幾ら何でも、そこまでやるか? という大嘘ばかりです、共感できません。
またヒーローのルークも同じ。元恋人のキンバリーに別離を告げた直後、彼女が事故死したという哀しい過去があります。だから恋人を作らない、愛を信じないというのもまた理解は出来るものの、そこまで愛することを拒絶するというのもまた理解できません(彼は両親のことも関係あるみたいですが)、こちらもは共感できない。
最後にキンバリーの両親が娘も実はルークが別れを切り
出した日に同じように別れようとしていた、、、ということを今更ルークに言うのも都合が良すぎる気がしました。
物語りの展開的には良いタイミングでの落としどころだとは思うんですが、、、、
現実に、そうタイミングよく行くかな? という感じ。
とても考えさせられる内容なんですが、私的にはイマイチかなという感想です、済みません。