あらすじ
あなたには、こんなところがありませんか? ・わけのわからない生きづらさを抱えている ・ほんのささいなことでも傷ついてしまう ・人間関係で何かと問題を抱えがちである ・「毒親」に育てられたと自覚している ・つねに自分の存在価値を疑問に思っている ・買い物、アルコール、セックスなど何かに依存している ・いつも他人に振り回されてしまう――思い当たることがあれば、ぜひ本書をお読みください。 ●序章 愛着障害があなたの人生をむしばむ ●第1章 こんな親が子どもを愛着障害にする ●第2章 愛着障害が「自己肯定感」を傷つける ●第3章 愛着障害が「人間関係」をダメにする ●第4章 愛着障害は世代間で「連鎖」する ●第5章 愛着障害を克服する方法1 「安全基地」となってくれる人を見つける ●第6章 愛着障害を克服する方法2 自分の中に「安全基地」をつくる ●第7章 愛着障害を克服する方法3 誰かの「安全基地」になる ●第8章 愛着障害を克服する方法4 あなたが「生きる意味」を見出す
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Posted by ブクログ
愛着障害に関する本を何冊か読んだが、いずれも「安全基地」の重要性が指摘されており、本書もそこは外していない。印象的なのは、他者との関わりではなく自分の中に「安全基地」(=聖域)を作ることとその方法を論じている点である。これはマインドフルネスや瞑想に近いもので、他者とのコミュニケーションが億劫に感じてしまう者にとっては大いに参考になる。その上で、自分を認め許し、見返りを求めず、大切な誰かと共依存ではない、互いに自立した関係性を築き、自分が誰かにとっての「安全基地」になることを説いている。子どもにとって親が安全基地になるために、「子どもの前で片方の親の悪口を言わない」ことは心に留めておこうと思う。