あらすじ
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ベストセラー『ざんねんな偉人伝』の続編。もはや、「偉人」と言っていいのかわからない歴史人物たちの、強烈な「ざんねん」列伝。源頼朝、足利尊氏、伊藤博文、伊達政宗、アルキメデス、コロンブス、カエサル、ガンジーらが、満を持して登場。
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初めてこの著書を知りました。
皆様にとっての「最も印象が強い天皇」は誰ですか?「長屋王残照記」ヘの投稿レビューでも述べましたが、僕にとっての「最も印象が強い天皇」は「子供らしい悪戯を楽しんでいる最中にあの「後鳥羽天皇」の怨霊に祟り殺されてあの「南北朝対立」の遠因になってしまった」四条天皇です。後鳥羽天皇には元々「守貞親王」と言う同母兄がいまして、その守貞親王はあの「壇ノ浦の戦い」で崩御しました「安徳天皇」の皇太弟でした。彼が安徳天皇や平氏一族と西国ヘ逃亡している隙に源氏の策略によって彼の同母弟が「後鳥羽天皇」として即位してしまい、そして「承久の乱」によって守貞親王の子が「後堀河天皇」として即位し、さらにこの後堀河天皇の子があの「四条天皇」として即位しましたね。後鳥羽天皇が「承久の乱」を起こしてから四条天皇が12歳と言う幼さで崩御してしまうまでの四半世紀の歴史は勿論ですが、彼が崩御してからの一世紀半と言うとてつもなく長い歴史もまたあまりにも壮絶過ぎますよね。四条天皇の崩御によって後鳥羽天皇の子があの「後嵯峨天皇」として即位しましたが、今度はその後嵯峨天皇自身があの「南北朝対立」の遠因になってしまい、一世紀半と言うとてつもなく長い歴史の中で「後醍醐天皇」や「足利尊氏」や「新田義貞」や「楠木正成」や「北畠親房」などの多くの人々を巻き込んでいきましたね。ですから、四条天皇が長生きして子孫を残していれば「南北朝対立」は絶対に起こっていませんでしたし、四条天皇自身もまさか、自分が悪戯のために御所の廊下に散布しました滑石がこんなに大きく日本の歴史を変えてしまうなんて予想すらしていなかったでしょう。機会があればこの本を購入して熟読しようと思います。
Posted by ブクログ
偉人、歴史的に有名な人物のトホホなエピソード集。
イラストも楽しく、1人2ページから4ページなのでさくさく読める。
歴史に名を残すような人は、尖っているはずなので、バランスとれている人物は少ないはず。
なので、良くも悪くも桁外れ、常識の枠外にあるのだと、思う。
時間を経て、昔の偉人となると、神格化されるものだけど、人間らしいエピソードがあった方が、親しみやすく、本当にいたちっぽけな人間が、おおきな歴史のうねりを出したんだなと感慨深い。
有名人だと、イメージと違う話が面白い。
伊藤博文 憲法を忘れたりおっちょこちょい
レーニン 革命成功した途端、農民を締め上げる
水戸光圀 とにかくケチで出世欲旺盛
水野忠邦 天保の改革しておいて、自分は賄賂で出世
マッカーサー マザコン
苛烈なイメージの人々が、やはり残虐なエピソード
ヘンリ8世、イヴァン雷帝
歴史上悪人扱いだけど実はできた人
徳川綱吉、明智光秀
あまりなじみのなかった人たちの仰天エピソード
黒田清隆 酒乱
加藤秋成 キレやすさ
松平定政 2万石の殿様が突然その身分を要らないと言い出す
稲葉紀通 太平の世に戦国武将は残虐なはみ出しものになる
松永久秀 とがりすぎで、信長と衝突